いきなりですが、「毒舌な人」についてどう思いますか?あまり「良い印象ではない」と思うのではないでしょうか。
私も毒舌な人は苦手です。
なので、あまりお話したくない部類に入ります。
マンガやアニメにも「毒舌キャラ」っているじゃないですか……。
現実世界だと嫌われやすいのに、2次元だと逆に人気ってこともあります。
それはなぜなのでしょうか??
不思議に思いませんか??
私も実際にマンガで、毒舌キャラを好きになったことがあります。
さて、今回は『青のオーケストラ』に登場する「毒舌」でおなじみの佐久間先輩についてご紹介します!
この記事を読めば、毒舌もへっちゃら!
佐久間先輩の言葉の真理についても知れますよ!
この記事のポイント
- 佐久間先輩の基本的なプロフィールと役割
- 佐久間先輩の毒舌キャラクターの背後にある真理
- 青野と佐久間との関係の変遷と深化
- 佐久間先輩の中学時代の経験とその影響
【青のオーケストラ】佐久間先輩ってどんな人?
青のオーケストラ最新8巻が本日11日発売ですー!
書き下ろし漫画が5ページあるので是非お手にとって見てください~
表紙の佐久間や楽器は実は全身まで描いてるんですが、デザインの都合上切れたりしてます。コミックスの構図はいつも難しい… pic.twitter.com/ukryXILKDh— 阿久井真@青オケ11巻発売中 (@akui_m) September 11, 2020
では、佐久間先輩こと佐久間 優介(さくま ゆうすけ)について紹介します。
千葉県立海幕高等学校の2年生。シンフォニックオーケストラ部の打楽器セクションリーダー。
打楽器全般を扱っています(夏季の定期演奏会→シンバル 秋のコンクール→ティンパニ)。
※上の画像の佐久間が扱っている打楽器がティンパニです
初対面の青野に対して、「僕…君のこと嫌いだなあ。」と言います。しかも、笑いながら。
初登場にして嫌味連発は、なかなかインパクトに残りますよね。それも一度だけでなく、口を開けば嫌味が出るような毒舌ぶりです(笑)。
佐久間について詳しい説明はされていませんが、部内では長身の方だと思います。また、切れ長の目つきも特徴的ですよね。作者さんなりに読者に対して、佐久間の顔と名前が一致するよう、あえてキツめの顔立ちで描いたのかなと感じました。
甘いものが好き
そんな怖いイメージのある佐久間ですが、意外な部分もあります。それは『甘党』ということです。
コンクールが終わり、みんなで打ち上げのためにファミレスへ行ったシーンがあります。そこで青野がドリンクバーに行くと、佐久間がコーヒーに砂糖を入れていました。
しかも2本くらい入れてないか…?
そして、そこにチョコケーキも追加されています!!
青野も凝視しちゃうほどですね。でも、私がコーヒー飲めるようになったのは20歳過ぎてからです。
しかも、砂糖ありです。高校時代はコーヒー自体飲んでいませんでした。その点から佐久間は、まだ大人の段階に一歩先を進んでいると思います。
それに、疲労回復には糖分と言いますからね(笑)。
【青のオーケストラ】佐久間の毒舌に隠された思いとは…
ここまで「毒舌」や「嫌味」なキャラクターとして紹介した佐久間ですが、その言葉に隠された思いについて考えてみたいと思います。
問題点を的確に指摘している
佐久間の言葉は、単なる嫌味ではないと思っています。それは、指摘する部分が的を射ていることが多い所です。
コンクールに向けて各パートに分かれて練習していた時のことです。部長が弦楽器の演奏を聴き終えたあとの菅・打楽器目線の意見を求めます。
しかし、誰も意見しないなか佐久間は
「この曲が最後に描いているのは『復讐』だ。」
「『復讐』って聞いてどんな感情を思い浮かべる?」
「怒り」
「弦楽器の音は『怒り』が足りない。だから、管楽器より弱い音になる」
「管楽器は何にも思わないわけ?」
佐久間は言い方に問題はあると思いますが、内容は納得しますよね。「本当に嫌味な人」は、ここまで的確な指摘はしないはずです。
たぶん、
「この曲のテーマも分からないのに演奏しているの?だからダメなんだよ」
などと、曖昧な表現をして終わりだと思います。
そして、佐久間は他人だけでなく、自身にも厳しくしているためこのような細かい分析と意見が出せるのだと感じました。
良い人と見られようと思わない
これは私の考えになります。芸能界でも有吉さんやマツコ・デラックスさんのような「人気のある毒舌キャラ」に共通する部分は
「他人に好かれたいと思わない」
「素直な自分の思いを伝える」
ことにあると思います。
「よく毒舌って言われます〜」
と自称でキャラ付けしている人は、そこを指摘すると
「でも、それは周りも良く言ってたので〜」
など言い訳をすることがあります。しかし、自分の意見をしっかり持っている人はたとえ
「うわ、嫌味ですね〜」
と言われても、
「それが私だから」
と通しますよね。
それが、逆に「おもしろい」「信頼できる」と人気につながるのではと思います。そして、佐久間も他者だけでなく自身にも厳しいため、細かい分析と客観的な意見が「自分の思い」として表現できるのだと思います。
真っ直ぐすぎて天然か
佐久間は言葉が不器用なだけで、本当は『真っ直ぐすぎる天然』と思うエピソードがあります。
- 打ち上げの時に、青野に「今後のオケ部について…」と熱い思いを語る
- 「よく遭遇するから」との理由で、青野が自分に好意を持っていると感じる
2つの場面を選定しましたが、実は同じ話の中で起きたエピソードです。
甘党のエピソードでもお伝えした、ファミレスでのできごとです。その短い時間で2つも出てくるので、普段の生活ではもっとあるのでは…と考えませんか?
ここまで、読んでみて佐久間に対する印象変わってきませんか?
クセは強いですが、知れば知るほど沼にハマるタイプのキャラクターです。現に、私もこの記事を書きながらドロ沼にハマってます(笑)。
【青のオーケストラ】佐久間と付き合いが長い新部長・筒井とはもはや阿吽の呼吸!
佐久間と同じ中学出身の人には立花 静(たちばな しずか) や原田 蒼(はらだ そう)がいます。
そのなかでも3年生が引退後、新しい部長に抜擢された筒井 俊樹(つつい としき)との関係をみましょう。
お互い名前で呼び合うほど信頼し合っています。
そんな佐久間は中学時代に部長をつとめ、その後は後輩の立花が引き継いでいます。その立花が苦労しているのに気づいていたが、「引退したから…」と特にアドバイスすることはありませんでした。
そのときに遠慮したことが、中学時代の後悔であり、「こんな思いを2度としたくない!」と佐久間と部長は思いました。
言葉にしなくても、思いの通じ合う関係は激アツです!
私も中学時代に後悔したことはたくさんあります。しかし後悔したことについては、「蓋をして何もなかった」ようにその後の日々を過ごしていました。
立ち向かうのが怖いから、問題から逃げていたんですよね。
大人になり、客観的に考えるようになって「こうすれば良かったな」と反省するようになりました。
佐久間は中学時代の経験があったため、高校生にも関わらず広い視野で物事を考え、的を射た意見をするようになったのかもしれませんね。
それにしてもマンガとはいえ、大人な考えをできる高校生が多すぎます(笑)。
【青のオーケストラ】佐久間と青野は意外といいコンビ?青野との関係の変化
初登場で青野に嫌味たっぷり言い放ちましたよね。このまま険悪な関係になるかと思いきや、意外にぐっと近づきます。
普段は他人にあまり本音を言わない青野ですが、佐久間の嫌味に我慢できず、本音をぶつけることもありました。しかし、青野は佐久間の言い方にムッとするが、指摘した内容には納得したりと徐々に関係が変化していきます。また、佐久間も青野のことをきちんと評価しています。
佐久間があまり人を褒める場面を見ませんが、ここから2人の関係が当初と変化したのがわかりますね。
それ以外にも、
・お金が足りず飲み物が買えない青野に、無言で佐久間が買う
・小桜が中学時代に自分をいじめていた人と遭遇し、その人たちを追っ払うために青野が咄嗟に佐久間の口調を思い出す
など、険悪な関係から良き先輩・後輩の関係に変わりましたね。
佐久間もそんな物怖じせずに本音でぶつかってくる後輩が案外可愛いのかもしれません。
【青のオーケストラ】佐久間まとめ
いかがでしたでしょうか?
これを読んで、佐久間について深く知ることができたでしょうか?
そして、毒舌キャラが好きになったのではないですか?
一見苦手そうなキャラも見方を変えると、おもしろい部分がみえてきますね。
まとめ
- シンフォニックオーケストラ部の打楽器セクションリーダー
- 打楽器全般を扱い、夏季の定期演奏会ではシンバル、秋のコンクールではティンパニを担当
- 表現は不器用だが、その裏には「他人任せにしたくない」と後悔の思いがある
- 初対面の青野に「僕…君のこと嫌いだなあ」と言い、笑いながら毒舌を吐く
- 中学時代の経験から、広い視野で物事を考え、的確な意見をする
- 真っ直ぐすぎるがゆえ、天然な面もある
- 意外と甘党
- 嫌いで終わらず、相手をきちんと評価できる
- 青野と佐久間は初めは険悪な関係だったが、徐々に関係が変化していく
- 佐久間の言葉には深い真理が隠されていることが示唆される
最後に……こんな佐久間を笑って包むことができる筒井こそ、
やっぱり新部長に向いています!!
頑張れ!!
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