あなたは、今話題のマンガ「青のオーケストラ」をご存知でしょうか?
「青のオーケストラ」はマンガワンと裏サンデーで連載中の作品で、元天才ヴァイオリン少年・青野ハジメが主人公の、高校オーケストラ部を舞台にした音楽青春マンガです。
キャッチコピーは「アンサンブル青春コミック」。
アンサンブルとは、二人以上が同時に演奏することを意味する音楽用語。その名の通り、登場人物それぞれの想いがぶつかり合い、惹かれ合い、そして一つに融合するオーケストラは、読んでいて鳥肌が立つほど感動します!
これだけだと私の感想ですが、ちゃんと実績があることがこのマンガの面白さを保証してくれます。
累計発行部数は350万部を突破し、2023年の春にはアニメ化も決まっているんです!
今回はそんな話題作「青のオーケストラ」4巻の見所を紹介していきますので、
「青のオーケストラの面白さって何?」
とか
「4巻の見所ってどこ?」
と思われている方は、ぜひ読んでみてください。
内容や見所がザックリわかるので、「青のオーケストラ」の面白さがきっとわかりますよ!
【青のオーケストラ】4巻の見所は?
結論から言うと、4巻の見所は、
- ハジメの成長と挫折
- 原田たちパートリーダーの合奏と、青春の一ページ
- 佐伯の凄まじい演奏
- 佐伯が打ち明ける衝撃の事実
という感じになっています。
とくに最後のあたりは、「青のオーケストラ」で最もシリアスな展開です。
音楽への情熱と爽やかな青春だけでなく、
本音や暗い感情のぶつかり合いなどもある巻なので、他の巻とは少し毛色が違います。
そして、この4巻で衝撃の事実が判明しますので、どうか心して読んでくださいね!
【青のオーケストラ】3巻を読んであなたの青春を思い出そう!
あなたは、マンガを読んでいるうちに学生時代を思い出したことはありませんか? 社会人になってから仕事や慣れない生活で忙しく、学生の時に想像していた生活と違っていたりしませんか ...
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【青のオーケストラ】4巻の各話あらすじ
『青のオーケストラ』4巻発売!幕張総合高校とのコラボ動画公開 – 小学館コミック https://t.co/lxaOHu2wIz
— 幕張総合高校シンフォニックオーケストラ部 (@msh_orchestra) September 12, 2018
ここからは、「青のオーケストラ」4巻の各話あらすじを紹介していきます。
面白いポイントなども紹介しますので、あなたの胸に刺さる話がきっとありますよ!
※ここからはネタバレを含みますので予めご了承ください
第22曲・歩み寄る
夏休み初日。
ハジメたちは、演奏会に向けて本格的に「新世界」の合奏練習を始めました。
「新世界」とは
誰もが一度は聞いたことがあるほど、クラシック音楽では有数の人気曲。
ドヴォルザークのアメリカ時代を代表する作品で、ベートーヴェンの「運命」、シューベルトの「未完成」と並んで、日本では「3大交響曲」と呼ばれることもある。
演奏者は作曲者の想いを伝える。
2年生の先輩・羽鳥葉の言葉を思い出しながら、ハジメは悩んでいました。
楽譜には、100年以上も前に生きた人間の想いが音符になって詰まっています。
つい記号の集まりに思ってしまうそれは、本当は手紙のようなもの。
そのイメージを伝えることはすごく大変ですよね。
つけ加えて現状のハジメは、皆と音を合わせることを難しく思っています。
「お前の演奏は【ソロ】なんだ」
ハジメは、オーケストラ部の顧問・鮎川にそう言われています。
すごい演奏技術を持っていても、それはオーケストラの求める演奏ではない。
今のままでは、ハジメの音は調和しづらく浮いてしまうとのこと。
「さっきから譜面とにらめっこしてるけど・・・大丈夫?」
悩んでいるハジメの姿を見て、3年生の先輩・町井美月が声をかけてくれました。
彼女は1stヴァイオリンのトップサイド。
トップサイドとは、コンサートマスターの隣に座って演奏する次席奏者です。
コンサートマスターとはオーケストラの各奏者を統率する役職で、「第2の指揮者」とも呼ばれます。
つまりトップサイドとは、コンサートマスターの次に大事なポジションということですね。
そんなトップサイドの町井に、3年の先輩・原田を見ていれば音が合わせやすくなるとアドバイスをもらうハジメ。
現コンサートマスターである原田はスペシャリストだから、というのがその理由です。
「何かあったら遠慮なく聞いてね」
町井の優しい言葉に、ハジメはたどたどしく返事します。
そんなこんなで、鮎川の指導の下「新世界」の初合わせが始まりました。
結果は・・・
「――ストップ」
本当は演奏を止めずに最後まで通すつもりだった鮎川も、思わず制止してしまいました。
それもそのはず、
見事に演奏がバラバラだったんです。
その後もなかなか音が合わず、苦戦するメンバー。
リズムや音程は取れているのに、合奏になると噛み合わない。
・・・これ、オーケストラに限ったことじゃないですよね。
個人練習では上手くできるのに、いざチーム練習になると全く上手くいかない。
私も歯痒い思いをしたことが何度もあります。
そのときは私も未熟者で、いつも誰かのせいにしていました。
でも、そうじゃないんですよね。
どんな立場や状況でも、いつだって自分に改善する余地があるんです。
そうして、合奏練習が進むにつれて部員の集中力も切れてきます。
このままではまた演奏が止まると、部員たち皆が不安を募らせたとき、
「うーん・・・」
原田は部員たちの強ばった顔を見て、それじゃダメだと感じました。
「音楽はもっと楽しくなきゃね」
第1楽章は、ゆるやかにゆっくりと、そして陽気で楽しく!
原田はそんなイメージを、目線や弓の動き、そして上半身全体を使って、オーケストラ全体に伝えました。
皆の意識が原田に集中し、オーケストラの呼吸が揃い始めます。
「すごいな、この人・・・」
動き一つで皆の音をまとめる原田の姿に、これが自分の目指すコンサートマスターだと、ハジメは目を輝かせました。
練習後、少しでも多く学びたいと思ったハジメは、原田に声をかけようとしますが・・・
「原田くーん」
「原田―」
「原田先輩」
と、原田に声をかける部員が続出。
仕方なく後で声をかけようと思ったとき、ハジメの目に町井の姿が映りました。
さっそく声をかけて、矢継ぎ早に質問しようとしますが、
「まあそう急ぎなさんな」
と町井にたしなめられ、一緒に昼ご飯を食べることになりました。
このときのハジメ、なんだか共感しちゃいます笑
知りたいことや興味があると、自分の感情が先走ってワーッと喋っちゃうんですよね。
それでよく人を困らせてしまった経験も多いので、ここは私も反省です・・・
そうして少し落ち着いてから、ハジメは悩みを相談します。
内容は、
「周りの音と合わせる秘訣が聞きたい」
「負けたくない相手がいて自分は焦っている」
といったこと。
そんな質問に、町井は別の質問を返しました。
「君はヴァイオリン以外で好きな音って何?」
ハジメは不思議そうに思いながら「ピアノ・・・とか・・・?」と答えます。
町井のほうは、ヴィエラが好きだと言います。
ヴィエラとはヴァイオリンより一回り大きい弦楽器で、実は町井はヴィエラの経験者だったんです。
たまたまヴィエラを演奏することになった町井ですが、おかげで視野が広くなり、オーケストラにはいろんな楽器の音があることを知ったと話してくれます。
皆で音を合わせるのが難しいのは当たり前。
オーケストラにはたくさんの人がいて、たくさんの楽器があって、それぞれ性格や音が違うから。
ハジメは、ライバルである佐伯直や、憧れである原田の音ばかり意識していましたが、
原田は他のパートの音も意識しているそうです。
そうした町井のアドバイスに、ものすごく大事なことを教えてもらったと、深々と頭を下げるハジメ。
家に帰ったハジメは、さっそく部の仲間であり友人のチェロ奏者・山田に連絡を取るのでした。
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第23曲・知りたい!
夏休み二日目。
今日のハジメは、いつもより早く登校しました。
その理由は、チェロ奏者の山田と一緒に合奏練習するためです。
練習を重ねる度にどんどん息が合ってきた二人ですが、
山田曰く、それはハジメが「どうすれば山田が弾きやすくなるか」を意識してくれているのがわかるからとのこと。
町井の助言が功を奏したことに、ハジメは心の中で喜びました。
協力してくれたことへの感謝に、頼み事があったらなんでも聞くと話すハジメ。
その言葉に、山田は悪い笑みを浮かべました。
たとえ悪巧みをしていなくても、「なんでも」と言われたら思わず悪い笑みを浮かべてしまうもんですよね笑
そんな山田のお願いは、
「ずっと佐伯のライバルでいてやってよ」
という、最近の佐伯の変化を良く思っている、山田の温かい気持ちでした。
山田・・・めっちゃいいやつ!!泣
そんな二人の声を聞きつけてやってきた佐伯は、二人が合奏練習していたことを知りヤキモチを妬いたのでした笑
その後、部活は通常練習の時間になりました。
夏休み中の練習メニューは、パート練習や全体の合奏練習以外は、基本ひたすら個人練習です。
そういうわけで、とある教室で個人練習をしていた1年の小桜ハル。
彼女の元に、たまたま佐伯がやってきました。
ハジメと山田の秘密特訓に、ハルも同じくヤキモチを妬いていることを佐伯に漏らします。
ヤキモチを妬いている部分は、佐伯とはちょっと違うんですけどね笑
しかし、そんなことはつゆ知らない佐伯は、その言葉を受けて、
「良かったら俺と合わせてみない?」
と話します。
佐伯はハジメの秘密特訓をズルいと思っていて、だったら自分もやってやるという負けず嫌いさを発揮しての提案のようです。
驚きながらも、ハルは「少しだけなら」と了承しました。
・・・ズルいと思っているのは、佐伯だけではありません。
ハルは、本当は演奏会で、ハジメの横で「新世界」を演奏したかったんです。
でもその席は、自分ではなく佐伯のものに。
いつか佐伯より上手くなってみせると意気込みつつ、ハルは佐伯と合奏練習を開始しましたが・・・
「今私、ものすごく凹んでいます!」
昼休憩のとき、様子が変なことを心配する秋音律子に、ハルは思わず打ち明けます。
ハルは、佐伯との力の差に愕然としてしまったのでした。
私も同じような体験があります。
私は色々なことに興味を持つタイプで、割と何でもやってみようと思い立っては何かにチャレンジすることがあります。
そうする度に、その道のすごい人と出くわして、めちゃくちゃ凹まされてしまうんです。
この人をいつか超える!と思っていても、その実力差を見せつけられると、絶望しちゃいますよね笑
でもこれは、そんなに悪いことじゃないと思うんです。
だって、すごさがわかるというのも、そのすごさがわかるだけの実力があるということじゃないですか。
実力や経験がなかったら、何がすごいのかすらわからないものです。
「他人の作品を過大評価できるということは、俺の器がデカい証拠。つまり、まだ俺のほうが勝っている可能性大!」
出典:島本和彦『アオイホノオ』公式サイト
と、マンガ「アオイホノオ」の主人公・焔モユルは言ってました!笑
さて、そうしてハルが凹んでいる一方で、ハジメは原田に声をかけられていました。
それは弦楽器のトップ練習があるから、よかったら見学に来ないかとのお誘いでした。
トップ練習とは各パートリーダーが集まって練習すること。
オーケストラ部一番の実力者という豪華メンバーが集まる機会に、これは勉強になるぞとハジメは息を呑みます。
そんなところへ、なぜか佐伯もやって来ます。
実は二人にトップ練習を見学させるよう指示したのは鮎川だったんです。
「なんで君達が呼ばれたのかわかるよね?」
原田の言葉に、顔を見合わせてから勢いよく返事した二人は、そのままトップ練習を見学することになったのでした。
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第24曲・本音
トップ奏者による練習は、想像以上にシビアな時間でした。
みんな自分の意見をガンガンぶつけて、一切妥協しないスタンス。
見ているハジメもヒヤヒヤしています。
こういう場面ってありますよね。
自分は関係なくても、ピリピリした現場に出くわすと無性にヒヤヒヤしちゃいます。
みんな言いたい放題ですが・・・
しかし、原田は
「正直に意見してくれてありがとう」
とお礼を述べました。
そして、原田なりの考えをみんなに伝えます。
今彼らが合わせているのは、「新世界より」第2楽章。
この曲は、作曲したドヴォルザークの郷愁の念が色濃く表われている章だと原田は考えます。
郷愁と聞いて原田が思い浮かべるのは秋の夕暮れとのこと。
そして原田は、続けてこう語ります。
「秋といえば去年の9月・・・僕たちがまだ2年生のときに、新パートリーダーに就任した日の帰り道・・・」
「チキンカツの誓い!!!」
原田が最後まで言い終わる前に、みんなが揃って叫びました。
チキンカツの誓いって何とも面白いネーミングですが、学生時代ってこんな感じのノリですよね笑
そういえば私も、そんなノリで友人たちと遊んでいたように思います。
決してふざけているわけではなく、そのときは真剣なんですよ!
でも、後から思い返すと、ふざけたネーミングだったなあなんて思い出し笑いしちゃいます。
そんな「チキンカツの誓い」とは、みんながチキンカツを買い食いしながら、パートリーダーを頑張る決意表明をした日の思い出でした。
今でもたまにやるということですが、原田にとってあの日は特別だったんです。
新体制のオーケストラ部を支えていけるか不安だった原田ですが、不安なのは自分だけじゃないとみんなが教えてくれたのです。
あの頃の原田たちにとって、新しいオーケストラ部こそが「新世界」でした。
「だから僕は・・・あの日感じた匂いや景色を音にしたい」
原田の言葉に、みんな笑顔を浮かべます。
その後の合奏練習は、先ほどまで散々ぶつかっていたとは思えないほど、呼吸が合っていました。
穏やかで優しい時間。これが彼らの「本音」。
嘘偽りの無い音(ことば)を交わす彼の合奏に、ハジメは心地よさを感じました。
そうして練習が終わり、先輩達の演奏のすごさを話し合うハジメと佐伯。
「綺麗だったよね。先輩達の夕暮れ」
佐伯は、何か物思う様子でそう話しました。
・・・いつか自分もあの場所で演奏できるようになりたい。
ハジメはそう思いますが、あの場に加われるのは「1人」だけ。
同じパートであるハジメと佐伯が、2人同時に参加することはありえないんです。
いてもたってもいられなくなったハジメは、早く帰って家で練習しようと意気込みます。
しかしそのとき、どこかの教室から「第2楽章」が聞こえてきました。
原田がまだ練習しているのかと思ったハジメでしたが、音を聞いてすぐに違うと気づきます。
急いで音が聞こえる教室に向かうと、
そこにいたのは佐伯でした。
そこでハジメは、むせ返るような西日の中にいる佐伯の音が、自らを突き抜ける感覚を体感しました。
ハジメは愕然とします。
なぜなら佐伯の演奏は、今までのどんな音よりも、秋の夕暮れの匂いがしたからでした。
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第25曲・焦り
佐伯の演奏を聞いてから、ハジメは凹んでいました。
朝の食事も食欲が出ません。
ちなみにハジメのお母さんも最近食欲が出ないようです。
顔色が優れないことをハジメは心配しますが、貧血か夏バテだろうと軽く返されてしまいました。
そんな母親を心配しつつ、いつものように練習に向かうハジメ。
しかし、どうしても佐伯を意識してしまって、避けてしまいます。
・・・自分はあいつと対等だと思っていた。
佐伯の演奏を聞いてから、ハジメは演奏がどうにも上手くいきません。
ハジメは明らかに焦っていました。
そんなハジメの変化に、律子が気づきます。
あんまり楽しそうでなく、ものすごくしかめっ面して練習していたと、律子はみんなに相談しました。
それを聞いた佐伯は、ハジメに会いに行くことを決めます。
そうしてハジメと会った佐伯は一緒に帰ろうと話しますが、ハジメは拒否します。
「青野君、俺のこと避けてるでしょ?」
「避けてるよ」
佐伯の問いに、ハジメは意外にも即答しました。
今は全然余裕が無く、一人で帰りたいというハジメ。
「大丈夫?」
佐伯のその問いかけに、ハジメの中で何かが弾けました。
佐伯の演奏を聞いた後、家に帰ってハジメもヴァイオリンを弾きました。
しかし、佐伯のようには弾けなかった。
短期間で自分の知らない奏者になった佐伯を見て、ハジメは思い知らされてしまった。
「俺は・・・お前みたいにはなれないのか・・・」
今にも泣きそうな、悔しそうな、苦しそうな表情を浮かべて、ハジメはそう漏らしました。
佐伯との間に大きな隔たりがあることを知り、ハジメは絶望してしまったんです。
真面目に向き合えば向き合うほど、
夢に一生懸命であればあるほど、
天才や才能を思い知らされて、挫折してしまう。
私も嫌というほど経験があるので、ハジメの気持ちにはすごく共感します。
高校のときの部活動で、私はメンバーの誰よりも練習していたという自負がありました。
それでも、私はいつもレギュラーに選ばれません。
選ばれるのはいつだって、練習をよくサボっていた天才でした。
・・・あのときは本当に辛かったですが、今となっては良い経験だったと思います。
あのときの苦い経験があるからこそ、今を頑張れる自分がいるのですから。
さて、そんな辛い経験を絶賛進行形のハジメは、とぼとぼと一人で家に帰ります。
しかし、どこか家の様子がおかしいことに気づきます。
家の灯りがついておらず、洗濯物も出しっぱなしになっているんです。
いったいどういうことだ!?
と思うところですが、
その後すぐに、場面は律子の部屋へと移ってしまいます。
もうすぐ花火大会があるので一緒に行こうと、律子はハルと電話でお喋りしていました。
ハジメたちも誘おうということになり、律子は後でメールしておくとハルに伝えます。
そんな最中、開けっぱなしの窓から救急車のサイレン音が聞こえてくるのでした。
・・・と、不穏な雰囲気でこの回は終わってしまいます。
続きがめっちゃ気になりますが、嫌な予感がして怖いですね・・・
第26曲・心配
翌日、ハジメは練習に来ませんでした。
メールを送った律子にも、昨日から返信が無いとのこと。
部員みんなが心配する中で、やってきた顧問の鮎川からハジメの事情が告げられました。
それは、
昨晩、母親が倒れたらしく、今日は病院に行っているということ。
その事実に、皆が驚きの声を上げます。
その後、いつも通り練習が開始しますが、全く身が入らなかった面々。
それぞれがハジメのお母さんやハジメのことを心配する中で、
「私、今日あいつの家に行く」
律子はそう決めたことをみんなに伝えます。
ハジメの母親のことを自分のお母さんのように思っている律子は、迷惑かも知れないと思いつつも、いてもたってもいられないんです。
その提案に、佐伯も一緒に行くと手を挙げます。
続いて山田がハルの背中を押し、みんなで行くことが決まりました。
一方のハジメは、リビングでぼーっとしていました。
しかし、こんなときでも腹が減るもの。
昨日の夜から何も食べていないことを思い出し、冷蔵庫を漁ります。
そのとき、インターホンが鳴り響き、ビクッと肩を震わせました。
モニターを見れば、画面一杯に律子のムッとした顔が!
ここ、シリアスなシーンなんですが、私は思わずクスッとしてしまいました笑
家まで駆けつけてくれた律子、佐伯、山田、ハルの姿を見て、
安心したのか、ハジメは力が抜けてしまいます。
とりあえずみんなを家の中に入れて、母親が入院したことを教えました。
重たい空気が流れる中、ハジメはとつとつと自分の話を語り始めます。
自分は母親と二人暮らしであること。
離婚した父親がプロのヴァイオリニストであること。
父親がいない分、母親が無理をしていたこと。
そして、それに気づけなかったこと。
父親が理由でヴァイオリンを辞めようと思っていた時期があるという話も打ち明けつつ、
佐伯に、この前一人で帰ったことをハジメは謝りました。
一晩頭を冷やしたことで、最低なことをしたとハジメは気づいたんです。
佐伯の演奏がめちゃくちゃ格好良くて、羨ましくて、
同じことが出来ない自分にイライラしてしまったと素直に打ち明けるハジメ。
その言葉に、佐伯は泣きそうになりながらも、嫌われるようなことをしたのかと思っていたと安堵の吐息をつきました。
と、色々喋ったところで、ハジメは今さらハッとしました。
俺、喋りすぎじゃね!?
顔を真っ赤にして、自分語りしてしまったことを謝りますが、
「話してくれてありがとう」
みんなから返ってきたのは、お礼の言葉でした。
いつもあまり本音を話さないハジメだからこそ、話してくれたことが嬉しかったんですよね。
自分の話なんて興味ないと思っていたと驚くハジメですが、そんなわけないと山田は声を上げます。
自分のことを話すのは勇気がいること。
だから、ハジメが頑張って話してくれたことを、
「みんな真剣に聞くに決まってんだろ!」
山田・・・ほんといいやつですよね泣
そうです。大事な友だちの話を真剣に聞かない人間なんて、いるわけないんです。
ハジメは改めて、自分の話を聞いてくれたことを感謝したのでした。
その後、みんなはホッとした様子でそれぞれ帰路につきました。
一人になり、静かな家の様子を見て、ハジメは昔のことを思い出していました。
それはかつて父親に日常を壊された日のこと。
玄関でそのときのことを思いだし暗くなっていた、そのとき。
またもやインターホンが鳴りました。
驚きながら扉を開けると、そこにはなんと佐伯の姿が。
忘れ物をしたのかと問いかけるハジメでしたが、
佐伯は真剣な表情で言いました。
「青野君に、話したいことがあるんだ」
第27曲・もう一つの本音
再び家にやって来た佐伯は、緊張した面持ちで話を切り出しました。
ドイツに住んでいた自分が日本に戻ってきた理由。
それは、
「君に会うためなんだ」
なんと佐伯は、ハジメに会うために日本へ来たというのです。
これ、さっぱり意味がわからないですよね。
さすがのハジメも混乱してしまいます。
自分の話をしてくれたハジメのことを見て、佐伯も自分のことを話す決断をしたようです。
そして佐伯は、幼き日の自分を語り始めます。
ドイツで暮らしていた幼き日の佐伯は、祖父の影響でヴァイオリンを始めました。
ヴァイオリンのおかげでたくさんの繋がりができ、ヴァイオリンはもはや体の一部となっていました。
そんな佐伯はある日、格好良いヴァイオリニストを見つけたと話す友だちのすすめで、動画でそのヴァイオリニストの演奏を聞きました。
佐伯はその演奏に一瞬にして引き込まれて、思わず涙を流します。
佐伯が憧れたその動画の人物こそ、青野龍仁。
そう。ハジメの父親だったんです。
それを聞いて、父親目当てで自分に近づいたのかと憤るハジメでしたが・・・
ことは、そんな生半可な内容ではありませんでした。
佐伯は、意を決して告げました。
「俺の父親は青野龍仁だ」
これは、私も息を呑みました。
衝撃の事実です!
なんとあの佐伯が、実はハジメの異母兄弟だった・・・
この回は、衝撃の告白の場面で終わりです。
これはさすがに、続きが気になって眠れません!
第28曲・真実
突然の告白に、ハジメは頭を抱えます。
「いきなりのことでついていけねーよ・・・」
さすがにこれは、ハジメじゃ無くても、誰だってそうなりますよね。
なんで今まで黙っていたのかという問いに、佐伯は今までみたいに話せなくなるのが怖かったと打ち明けます。
そう言われて、ハジメの中で暗い感情がわき上がりました。
忘れようとしていた過去を掘り返されて、ハジメはもう我慢の限界です。
一度吹き出したそれは止まらず、佐伯に罵詈雑言の嵐としてぶつけました。
そして、
「日本になんて来なければよかったんだ!!」
最後に放ったその言葉の最中、ハジメは自分が泣いていることに気づきます。
そうして、佐伯を無理やり追い返しました。
佐伯を帰した理由は、自分が傷つきたくなかったから。
最後まで自分のためだったことに、ハジメは拳を振るわせるのでした・・・
本当は誰も悪くない。
しかし、それでも傷ついてしまう人がいる。
ハジメも佐伯も、本当に悲しすぎますよね・・・
その後、自分がヴァイオリンを続けていると、母親を苦しませるかもしれないと考えたハジメ。
入院先の病院で、母親に部活を辞めようと思っていることを打ち明けます。
すると、返ってきた言葉は、
「却下!!!」
母親渾身の×の字でした笑
母さんは何も知らないから、と言い返すハジメですが、
何も知らないからこそワガママを言わせてもらうと母親は指を差します。
「あなたがやりたいことをやりなさい!!」
それは簡単なことのようで、すごく難しいこと。
とくに、ハジメにとっては・・・
そそくさと返ろうとするハジメに、よく考えてと、母親はたしなめます。
その言葉に、ハジメは小さく「ん・・・」と返すのでした。
4巻はここで終わりです。
いったいハジメはどうするんでしょうか!?
そして佐伯との仲は!?
これは早く5巻を読まないと、モヤモヤがスッキリしません!!
【青のオーケストラ】4巻まとめ
この記事でわかること
- 青のオーケストラ4巻の見所
- 青のオーケストラ4巻の各話あらすじ
今回は「青のオーケストラ」4巻を紹介しました。
音楽へのひたむきな情熱と爽やかな青春だけでなく、
暗い感情がぶつかり合いという重いシーンもあるのが「青のオーケストラ」なんです。
だからこそすごく人間味があって、本作の魅力をグッと高めているんですよね!
とにもかくにも、早く5巻を読まないとどうにかなってしまいそうな私です笑