「青のオーケストラ」という漫画をご存知でしょうか。
2017年から「マンガワン」で連載がスタートしたこの作品は、元天才ヴァイオリニストの少年の日常を描いた青春アンサンブルテイストな作品で、現在注目の的となっている作品です。
特に、この作品には心に響く「名言」が数多く登場し、読者の心をつかんで離さない魅力となっています。
本記事では、その「青のオーケストラ 名言」の中から特に印象的なものをピックアップし、その背景やキャラクターの心情を交えながらご紹介していきます。
この記事のポイント
- 「青のオーケストラ」は元天才ヴァイオリニストの少年の日常を描いた作品
- この作品には多くの等身大でリアルな名言が含まれている
- 要キャラクター、特に青野、秋音、佐伯、小桜のそれぞれの代表的な名言とその背景について
【青のオーケストラ】青野 一(あおのはじめ)の名言
本日 #青のオーケストラ 第21話「ユーモレスク」を放送📢
思い出に導かれるように開いた譜面に見つけた書き込みは、父の筆跡だった。
お前は、どう弾く?
青野はひとり、ヴァイオリンに弓を走らせていく。放送はNHK Eテレで午後5時から📺
感想は #青オケ でつぶやいてね! pic.twitter.com/u6siO3TxvM— アニメ『青のオーケストラ』公式 (@aooke_anime) September 17, 2023
まずはこの作品の主人公の青野 一の名言を紹介します。
「自信持って弾いていいと思うよ」
【第10曲始動より】
ヴァイオリン初心者の秋音は同級生の立花から「みんなの足引っ張っているのがわかんないの?」と言われてしまいます。
立花の言葉が気になる秋音は、翌朝から1人音楽室で自主練習を始めることにしました。そこに登校してきた青野が秋音の練習に気づき、1人頑張っている秋音に対し青野はこう言うのです。
1人での自主練習は本当に不安なことがたくさんありますよね。でもこうして気にかけてくれる仲間がいてくれるだけでも「頑張ろう!」と気持ちを振るい立たせてくれます。
「お前みたいにはなれないのか…」
自分と同等だと思っていた佐伯が短時間で見違えるほど上達し、青野は焦りと嫉妬を覚えます。
佐伯は青野の知らないうちに「奏者」になっていたのです。佐伯はきょとんとした表情を浮かべますが、青野からしてみたら絶対に悔しいはずに違いありません。
これもまだ大人になりきれていない高校生ならではの気持ちと捉えることができますよね。
【青のオーケストラ】秋音律子(あきねりつこ)の名言
続いては本作のメインヒロインの「りっちゃん」こと秋音律子の名言です。
「だって好きなことを我慢するのはなんか違うじゃん?」
中学校でひどい目にあっている秋音は、高校で大好きなヴァイオリンを始めると青野に伝えるシーンです。中学校へは保健室登校している秋音ですが、高校に進学したらクラスメイトと会うこともなくなる。
私も正直秋音の気持ちがよくわかります。私も中学時代はあまりクラスメイトになじむことができず、「卒業までのカウントダウン」のことばかり考えていました。
実際に高校に進学したら好きなことも始められて、充実した毎日を過ごすことができたことを作品を読んでいて思い出しました。
「でもハルは私にとって1人だけだよ」
中学時代ハルはいじめを機に転校してしまいました。
今度はハルをかばっていた秋音が嫌がらせを受けるように。そして秋音は嫌がらせをしていたクラスメイトの1人にけがをさせてしまうのです。
ハルはそれがすべて自分のせいだと思い込み、同じ海幕高校に進学しても、秋音とは距離を取るようにしていました。
ある日ズル休みをしていたハルは、秋音と夜の公園前で偶然出会います。実は秋音はハルの家に向かおうとしていたところでした。ハルは秋音に対して今までのことを泣きながら謝りますが、秋音にとってハルはたった1人の親友なんだよということをハルに伝えます。
そして2人の中でのわだかまりが解けて、再び親友に戻ることができたのでした。
こういう親友関係ってすてきだな、と思いませんか?
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【青のオーケストラ】佐伯 直(さえきなお)の名言
続いては青野にとって良きライバルとなる、帰国子女の佐伯 直の名言です。
「君なら弾けるでしょ?」
オーケストラ部のことが気になる青野たちは昼休みに音楽室に行くことに。そこには100人近くの入部希望者で音楽室は大にぎわいでした。
その中に佐伯の姿がありました。3年生の米沢先輩の提案でその場でヴァイオリンを弾くことになった佐伯ですが、米沢先輩がもう1人青野を指名します。
一瞬ためらう青野に対し、佐伯が言った言葉です。
そして演奏を始めた佐伯と青野ですが、佐伯の気迫に飲まれてしまい、手が止まってしまいます。
その後、何食わぬ顔で「それじゃあ始めようか」と真顔で青野に言います。
この時の佐伯はまだ何者なのか正直つかめず、「謎の帰国子女」として私の中でインプットされました。
「俺ね、欲張りになろうと思って。」
夏祭りに出かけたオーケストラ部員たち。そこで佐伯は青野に射的対決を申し込みます。
応戦する青野は佐伯が徐々に変わってきていることに気づきます。ムスッとした顔で「お前なんか変わったな」と青野が言うと、「何も変わらないからこそ、変われたものがあるんだ」と佐伯はこう答え、そしてこの言葉を青野に言います。
今まで我慢していたものや抑えていたものなどをもっと外に出してみようと決めた佐伯は、以前の佐伯とは全く変わり今がとても楽しいと言うのです。
これを機に佐伯は社交的で性格も明るくなり、以前の無口だった頃の佐伯とはガラッと印象が変わる、そんなエピソードです。
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【青のオーケストラ】小桜ハル(こざくらはる)の名言
最後は本作の癒やし系キャラクターで私も大好きな、小桜ハルの名言を紹介します。
「ごめんなさいっ…!逃げてごめんなさい…!!!…大嫌い……こんな自分…」
このシーンは私の中では1番好きなシーンです。秋音の名言の時も書きましたが、今回はハルちゃんの目線で。
中学時代いじめをきっかけに転校してしまったハル。その後嫌がらせの矛先は秋音へ向かいます。
ですが秋音は決して挫けず、いじめをしていたクラスメイトの1人にけがをさせてしまいます。ハルは自分が転校してしまったこと、そして秋音が嫌がらせを受けていたことをずっと胸の中にしまっておきました。
やがて2人は海幕高校へと進学しますが、ハルの気持ちは晴れないまま。
そして公園でハルと秋音が偶然出会い、ハルが今まで抱えていたつらい胸の内を秋音に伝えるのです。
それでも秋音はハルのことを「今でも親友だよ」と伝えて、2人は無事に和解することができました。
このエピソードは本当に私は大好きで、和解した後ハルが秋音のヴァイオリンで曲を弾き、秋音が涙を流すシーンは作品の中でも胸がキュンとします。
女の子の友情がきれいに描かれている、そんなシーンです。
「……力の差ってこんなにもあるものなのかって……」
パート練習や全体練習以外は基本個人練習が多いオーケストラ部。ハルが個人練習しているところに佐伯がやってきます。
本当は青野と練習したかったハルですが、佐伯が突然「良かったら俺と合わせてみない?」とハルを練習に誘うのです。
しかし佐伯の圧倒感がハルをつらぬきました。
お昼休みにハルは秋音と昼食を食べますが、思わずハルが秋音に伝えたのがこの言葉です。
佐伯との練習後、元気がないハルに秋音は気づきますが、まさかハルが佐伯と練習をしていたとは思いもしなかったことでしょうね。
ここでもハルちゃんと秋音の友情がよく現れているシーンの1つです。
【青のオーケストラ】小桜ハルの魅力が満開!恋のサクラは咲くのか?
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【青のオーケストラ】まとめ:名言は等身大でリアルなものばかりだった!
今回は青野、秋音、佐伯、小桜の4名の名言を紹介しました。
この子記事のポイントをまとめます。
まとめ
- 青のオーケストラは名言の宝庫
- 佐伯は青野にとって良きライバル
- 青野一の名言:自信持って弾いていいと思うよ
- 秋音律子の名言:だって好きなことを我慢するのはなんか違うじゃん?
- 佐伯直の名言:君なら弾けるでしょ?
- 小桜ハルの名言:ごめんなさいっ…!逃げてごめんなさい…!!!…大嫌い……こんな自分…
作品を実際に読んでみて思ったことは、どのセリフも「等身大でリアルなもの」ばかりだったということです。
最近の作品は着飾ったセリフが多い作品がたくさんありますが、この作品は等身大の高校生の悩みや成長など実際の高校生が言うであろうセリフが宝箱のようにたくさん詰まっていました。だから共感できる部分が多いのでしょう。
実際に現在部活動に励んでいる学生さんはもちろんのこと、大人になり学生時代を振り返りたい私たち大人が読んでも作品に引き込まれること間違いなしです。
特に最近何だか気持ちがモヤモヤしているあなたにぜひ一度読んでもらいたい作品です。
心がスカッと清々しい気持ちになること間違いなしですよ。
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