この記事はPRを含みます 青のオーケストラ

【青のオーケストラ】3巻を読んであなたの青春を思い出そう!

2022年8月16日

 

あなたは、マンガを読んでいるうちに学生時代を思い出したことはありませんか?

 

社会人になってから仕事や慣れない生活で忙しく、学生の時に想像していた生活と違っていたりしませんか。そんな生活に疲れ、いつしか学生時代が恋しく、戻りたいと感じている人もいるのではないでしょうか。

 

私も学生時代は大人に憧れ「はやく働きたい」と思っていましたが、実際に社会人で働くとギャップに悩み、学生時代に戻りたいなと感じることがあります。

 

そんなあなたにオススメしたいマンガが音楽×青春の『青のオーケストラ』です!

 

高校生のシンフォニックオーケストラ部を舞台にしたマンガですが、部活以外の学生の青春も詰まった作品となっています。

そのなかでも今回紹介する3巻は、学生時代に経験したであろう購買の争奪戦定期テストなどの話も盛り込まれ、これを読めば青春を思い出すこと間違いなしです!

【青のオーケストラ】3巻のあらすじ&見所は?

 

その情熱が音になる。

仲間がライバルになる
オーディションが始まる―――

名門・海幕高校オーケストラ部に
入部した青野と秋音は、
定期演奏会メンバーの
オーディションに参加することに。

猛練習する青野に、
普段、あまり部活に来ない2年生の
羽鳥が接触してきて――!?

引用:青のオーケストラ 3巻

 

3巻の見所はなんといっても定期演奏会のメンバーを決めるオーディションですね。

読んでいくうちに、学生時代のレギュラー争いに仲間たちと切磋琢磨していたのを思い出しました。

あの日々は辛かったですが、かけがえのない宝物となっています。

また、購買で弁当を選んで買う楽しみいろいろな思いを抱えて挑んだ(私は辛かったw)テスト期間など、部活以外のエピソードも楽しめると思います。

※ここまでの激しい昼食の争奪戦は経験したことありません(笑)

 

 

その前に2巻のおさらい

 

3巻の見所を紹介する前に2巻のポイントを整理しましょう。

  • オーケストラ部に入部するのを一度は悩んだが、秋音や佐伯たちの後押しもあり青野が入部を決める
  • 小桜が中学時代のトラウマを思い出し学校を休んでいたが、秋音とのやりとりに再び勇気づけられる
  • 2年の圧巻する演奏を聴き、青野たちは心に火をつけた

2巻はとくに小桜と秋音のシーンが感動しておすすめです!

ぜひこちらも読んでくださいね!

 

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【青のオーケストラ】3巻:第15曲羽鳥 葉

15話はタイトル通り、2年の羽鳥について知ることができます。

羽鳥のように器用にこなせる人になりたいって思う回でした(笑)

購買で先輩の羽鳥と会った青野

昼休みになり弁当を買うため席を立った青野は秋音に「購買に行くなら急いだ方がいい」と言われます。「なんで?やっぱり混むの」と慌てた様子がない青野に、「ここの生徒数忘れたの?」と秋音は返します。

 

 

生徒数2000人超えのマンモス校……笑

 

 

海幕高校は多数の生徒が在籍しており、青野たち1年のクラスは7階にあります(笑)

もちろんエレベーターは設置されていますが、階段で教室までいくこともしばしば。

1学年の組数はわかりませんが、青野と秋音は18組です。

授業のために教室を移動するのも大変ですし、私ならぜったい迷子になります。

 

そんな環境下では昼食の争奪戦は必須のため、運動が苦手な青野も走らざるを得ません。

しかし購買部に着いた頃には生徒であふれかえっており、青野が買おうと手を伸ばした焼きそばパンも寸前のところで他の人に取られてしまいます。

 

 

その相手はよく見ると2年の羽鳥であり、パンも売り切れたため昼食を取るのを諦めた青野でしたが、羽鳥からサンドイッチをもらいます。

 

一緒にメシ食うか?

 

羽鳥に誘われ断ることができず歩いていると、同じ部活の滝本かよ(たきもと かよ)裾野姫子(すその ひめこ)と遭遇し、4人で食べることになりました。

先輩たちに囲まれたランチタイムとなった青野は緊張から正座のまま硬くなっています(笑)

私も青野の立場なら正座はしなくても、緊張からカチコチになるでしょう。

 

青野の頬についたパンくずを滝本がとってあげたり裾野と喋ったりと緊張が解れず青野は顔を真っ赤にしたままです。

 

 

 

 

両手に花の青野、そこ代われ!(←羽鳥を忘れるな)

 

 

 

 

滝本はいたずら好きの小悪魔さ裾野は貫禄があります(笑)

こんな可愛い先輩とランチタイムを一緒に過ごせるのは羨ましいですね。

 

すると羽鳥は友人らしき人に話しかけられ、「今日は来るっしょ?」と聞かれますが、「しばらくそっちに顔出せねーわ」と返します。

 

 

 

そっちとは一体なんでしょうか?

 

 

サボり魔?登場

 

あれー!?羽鳥がいる!

 

羽鳥が部活に顔を出すだけで珍しがられ、季節は夏なのに「雪が降る」と言われる始末

オーケストラ部にあまり参加していないのが分かりますね。

 

青野と佐伯の前に羽鳥が座り、パート練習がはじまります。

14話で羽鳥のヴァイオリンの演奏を聴き、腕前を知っている青野と佐伯は当然意識しています。

 

弓の動きや呼吸、身体の動き、

後ろ姿を見ているだけで分かる。

あの人の音は柔らかい。

引用:青のオーケストラ 3巻

 

青野は羽鳥の音色をこのように感じていますが、音色と性格は似るのだと思います

羽鳥のぬらりくらりして掴めない性格がある意味、音色となって現れています。

 

小学生の頃、私はエレクトーン教室に通っており様々な曲を弾いていました。そして、当時の先生からよく「急ぎすぎないで」と言われていました。

周りから「あわてんぼう」と言われた私の性格は、演奏においても現れていました。

練習をして改善できた曲もあれば、あえて速いテンポで弾いた曲もあります。

 

『鬼滅の刃』の伊之助の「猪突猛進!」が似合っていた……(笑)

 

部活の時間が終わったあともオーディションが近いため、残って練習する部員が何人もおり、そのなかに青野や佐伯……羽鳥の姿もありました

 

 

「明日は嵐ね」

 

 

ここまで言われるとかわいそうになってきます(笑)

 

 

誰もいない教室で青野は楽譜を広げると、佐伯が吸い込まれるように青野の隣に座り練習を始めました。

場所を変える様子がないため青野も仕方なく練習を開始します。

青野が弾き始めると佐伯は挑発するように音を合わせます

会って長くない2人ですが、音色だけで思いを汲み取れるのは特別な関係がありそうですね。

 

前回の青野は合わせられなかったが、

「負けたくない」

そう思うと同時に…

やっぱり楽しくてーー

引用:青のオーケストラ 3巻

 

2人だけの空間に音色が響き渡る……

本当に『音が聴こえる』と評されるだけあります。

実際に聴こえなくても、自由に音を想像できるのも人気のひとつなのでしょう。

 

弾き終えた2人は顔を見合わせ、最後の音が合ったことに小さな喜びを噛み締めます。

「……ていうか、何勝手に人の演奏に合わせてんだよ!」

青野の急なツッコミに佐伯は「今更…」と返しますが、青野のデレ具合もなかなか…(笑)

 

さらに演奏を聴いていた羽鳥は2人に対して、

 

前言撤回。めちゃくちゃ楽しみだわ

 

と闘志を燃やします。

 

 

オーディションまであと2週間……

 

 

 

【青のオーケストラ】3巻:第16曲初心者と経験者

この回は本当に初心者経験者の思いがあふれています。

オーディションまで1週間

 

オーディションまで1週間を切った土曜日の正午過ぎ、空腹を感じた秋音は小桜に声をかけます。

しかし、演奏に集中している小桜に秋音の声は届きません。

 

小桜と同じ1stヴァイオリンの青野と佐伯も集中しており、ピリピリとした空気が流れています。

 

3人の演奏を聴いた秋音は自身も練習に戻りますが、ふとある思いが湧き上がります。

上手くなってんのかな……

ちょっとだけ…焦りを感じるときもあったり……

引用:青のオーケストラ 3巻

 

この思いは演奏だけに限った話ではありませんが、成長しているか不安に感じますよね。

私も仕事をしている上で何度も指摘されると「成長していない」と落ち込むし、同期と比べて焦ることも多々ありました。

秋音の場合は周囲に経験者が多いため、なおさら焦りを感じてしまうのでしょう。

 

しかし秋音だけでなく、初心者で入部した他のメンバー3人も合奏練習に合流することを不安に思っていました。

3人より一足早く合流している秋音は励ましますが、その言葉を「うるさい」と一喝する部員がいて、

 

……最悪の空気が流れます。

 

合奏練習にて

 

初心者も合流した合奏練習がはじまり、緊張とワクワクとした空気が初心者メンバーのなかに広がっています。

 

カルメンの演奏が頭からスタートし、秋音は弾きつつ「皆の演奏についていけている」ことに安堵した直後、演奏の中断はなかったものの音を外してしまいます。

その後の合奏練習を終えた1年生は、個人練習に戻りました。戻ったメンバーたちは、反省会を踏まえつつ次第にある人物の話題になります。

 

 

「あー…立花さん?」

 

 

秋音の言葉を一喝した部員であり、同じ1年生のヴァイオリン経験者です。

ヴァイオリン経験のある立花は練習中厳しい言葉や視線をぶつけており、それに不満がある秋音以外の初心者メンバーの3人は彼女の愚痴をこぼします。

そんな空気のなか立花も個人練習のために来たことで、一気に3人は萎縮して黙ってしまいます。

秋音は4人の仲裁に入ろうとしますが、立花は鼻を鳴らし返しました。

 

優しさ?何それ、そんなもの誰のものにもならない

 

立花のこの言葉に、秋音の戦闘モードにスイッチが入りました(笑)

お互いに言いたいことを言うことになり、「秋音の演奏は基本ができていないからオーディションに出てる場合ではない」と立花は主張します。

 

「オーディションに出るのは自由」と反論する秋音に、

 

1つひとつ完璧にしてから次に進むべきじゃないの?

 

と正論をつかれた秋音はぐうの音も出ません。

ここで3年の米沢先輩が駆け付け2人の言い争いは中断します。

 

秋音は本人に気持ちをぶつけますが、他の3人は影で気持ちをぶつけていますよね。

3人に対して悪いイメージがつきますが、ほとんどの人間って3人のように影でしか本音を言えない人が多いと思います。

秋音は3人が愚痴を言っているときに何も言わず、怒りの頂点が達したときに本人へ言っており、人と関わる上での理想の姿を秋音がうつしだしている気がします。

 

立花の考えは

 

1人練習をしている秋音は立花の言葉が頭から離れません。

確実にできてから次に進む…その言葉は間違いではないのでしょう。

しかし、それ以上に秋音のなかには青野たちに早く追いつきたい気持ちが先行しています。

 

帰宅しようと秋音は廊下を歩いていると立花の音色が聴こえてきます。

技術の高さに感心していた秋音でしたが、立花の元に米沢が訪れ中学時代の話題になったため秋音は帰ろうとしました。

 

 

 

「秋音さんとは仲良くなれる気がしません!!!」

 

 

 

立花さーん!?

秋音も立ち止まり、聞き耳立てるしかないですよね。

 

次から次へと出る秋音への不満に米沢もたじたじになり、秋音の怒りも頂点に達しそうになります。

 

自分の音しか聴いていない

 

「個人練習でできていることが、合奏練習でできていない」

 

オーケストラは集団の音で成り立つため、個人の技術がいくら高くても合わせられなければ音として成立しません。

立花の言葉に秋音は自分のことしか考えていなかったと反省します。

 

「秋音さんを見ていると中学の頃の自分を思い出します……」

 

いつもの威勢の良い立花の姿はなく、どこか不安と焦りが入り混じった表情をのぞかせます。

そんな立花に3年の米沢はある言葉をかけます。

 

 

音楽をマラソンに例えた米沢の言葉はとてもわかりやすく心に残ります。

名言は別のところですが、私の好きな一文はこちらです。

息切れしてる子がいたら、助けてあげてね

引用:青のオーケストラ 3巻

 

普段ほんわかした雰囲気の米沢ですが、やはり3年ですしパートリーダーをつとめているだけあります。

立ち止まっている子ではなく、遅れていても止まらずに動いていることを示している部分が好きです。

そして、練習中の無言の圧の迫力で右に出る者はいないです(笑)。

 

 

翌日の朝練

 

日曜日の早朝練習に来た秋音でしたが、すでに立花も着いており、互いに気まずい雰囲気のなか個人練習をはじめます。

秋音は立花のことが苦手でもヴァイオリンの腕は信じており、技術面で盗める部分は盗みたいと感じています。

 

あなたは好きじゃない人から技術を盗みたいって思いますか?

私はそこまでできた人間じゃないので、好きじゃない人とは関わりを持ちたくありません

そのため、技術も好きな人や尊敬する人から学びたいと思ってしまいます。

選り好みせず技術を学ぶ姿勢の秋音の向上心には目を見張るものがありますね。

 

立花のところにいった秋音は、「カルメンで教えて欲しい部分がある」とお願いします。

少しツンとしながらも「どこを教えればいい?」と返事をしたことに、立花の陰口を言っていた3人が謝ると立花が少しデレをみせました。

…‥…‥つんでれ。

 

 

 

 

「秋音!」

 

 

突然の呼び捨てに秋音は呆気にとられますが、立花は演奏中の秋音の姿勢についてアドバイスをします。

その助言通りにヴァイオリンを弾けば、秋音の音色の世界が広がりました

 

満足の演奏ができた秋音は部活の帰り道、自分へのご褒美にチキンカツを買います。

買い食いしている道中に立花と遭遇し、お礼を言いたい秋音ですが……

 

 

さあ、立花は仲直りの印に食べてくれるのでしょうか(笑)

 

 

秋音と立花は口は悪いが、きちんと本人に意思を伝える部分は似ていますね。

そして「初心者」として甘えず、成果はないがひたすらヴァイオリンと向き合う努力の姿を「認めた」から立花は秋音のことを急に呼び捨てにしたのではないでしょうか。

経験者の立花が初心者にむけたアドバイスや意見の内容も理解できますし、秋音たちの初心者ならではの気持ちの葛藤や不安が凄く描かれていたと思います。

どんな仕事や状況においても「初心忘るべからず」が大切だと教えてくれた回でしたね。

 

 

【青のオーケストラ】3巻:第17曲放課後

この回は何と言っても佐伯の祖母にハマります(笑)

佐伯家の早朝

 

鳥のさえずりが聴こえる佐伯家の朝は早く、熟睡している佐伯を叩き起こす人物…

 

「ばあちゃん……」

 

アグレッシブ・グランマ!

 

祖母の作った朝ごはんを食べながら、佐伯は最近山田に教えてもらったTKGのことを祖母に教えます。

佐伯は例の卵かけご飯を食べ、祖母は納豆を勢いよくかき混ぜています。

会話の内容より祖母の箸の使い方に視線がいってしまう……(笑)

 

オーディションが近く夜遅くまでヴァイオリンの練習をする佐伯に祖母はエールを送ります。

代々うちの家系は勝負事に強いからね!

祖母と愛犬に見送られ、佐伯は学校に向かいます。

 

演奏のしすぎで

 

オーディション3日前になり、ヴァイオリンの練習に明け暮れる青野は授業中に居眠りしていました。

先生に耳元から息を吹きかけられ青野は飛び起きます。

休み時間も秋音と喋りながら、青野は欠伸が出ており涙目になっています。

 

「青野くん、英語の課題出した?」

 

クラスメートから言われた青野は課題のことを思い出しますが終わっていないため、秋音に写させてもらおうとしますが、もちろん却下されました。

 

 

さらには…

 

数学補習 16:00から

 

すっかり補習のことも忘れていた青野は意気消沈します。

 

 

 

 

放課後、数学の補習を受けている青野の隣に佐伯がやってきました。

 

「青野くんも赤点とか取るんだね…」

 

佐伯は勝ち誇った顔をしますが、佐伯も赤点組です(笑)

外からヴァイオリンの音色が聴こえ、補習に集中できず青野はソワソワしてしまいます。

それでも課題を終わらせた青野は隣の佐伯を見ます。

 

ほぼ真っ白な答案用紙と佐伯が「漢字が読めない」と言ったことで、青野はからかいます。

 

「お前、国語も苦手なのか?」

 

「うん、12歳までドイツにいたから

 

佐伯は日本語を話せるが読み書きが苦手であり、その点音楽は言葉が不要だと言います。

海外で過ごしたことがないので言葉の不便さはわかりませんが、佐伯はきっと孤独だったのではないでしょうか。言葉が通じないほど生活での不便さはないと思います。

そのため、中学時代の佐伯にとって音楽は心の拠り所であり、ともにいた山田は安心できる存在なんでしょうね。

 

佐伯の苦悩を知った青野は、佐伯の問題文にひらがなを書き、課題が終わるまで付き添うことにしました。無事に課題を提出した2人は、急いで部活にむかいます。

 

まさかの……

2人は部室につきましたが、既に合奏練習中で入れずにいました。

演奏が止んだタイミングで入った2人に鮎川先生から一言言われます。

 

佐伯と…お前、名前は?

 

まさかの言葉を浴びせられた青野は「見返してやろう!」と更にやる気に満ち溢れる結果となりました。

 

そして、鮎川先生に覚えてもらえるのでしょうか?

 

 

青野です!!

 

【青のオーケストラ】3巻:第18曲決戦前夜

秋音の名言出ます!

帰りの電車にて…

明日はいよいよオーディション……

いつもより早い時間に部活が終わり、青野は帰りの電車のなかで予定を考えていると秋音を見かけます。

青野から突然声をかけられ秋音は驚きますが、深刻そうな表情を見せます。

 

「これからあんたン家行っていい?」

 

明日のためにもう少し練習したい秋音に折れた青野は家に招きます。

自宅に着くが母親の靴がなく、2人きりの環境に気づいた青野は声が裏返ったりと1人パニックしています。しかし、秋音はどこ吹く風でチューニングをしています。

 

チューニングとは

音楽における「調律する」「同調する」と言われます。

正しい音程を出すための準備ですね!

 

課題曲の”ドヴォルザーク交響曲 第9番『新世界より』”について2人はイメージを語り合います。

秋音は未知の世界のアメリカに向けたワクワクするイメージ、青野は曲調も変わるため案外ホームシックのイメージを抱いています。

 

 

私は弾いたことがありませんが、とても有名で聞き慣れた曲です。

この曲を聴いたとき、これからアメリカで過ごすドヴォルザークが緊張と期待を胸に抱いた思いが溢れているなと感じました。『新世界=アメリカ』のため、そこから故郷に向けた懐かしさも含まれていると思うと、音楽って本当に自由な発想ができるため奥が深いですね。

 

 

 

「ちょっと合わせてみるか?」

「失敗しても笑わないでよ…」

 

青野の申し出に秋音は喜びと同時に弱気な発言をします。前向きな発言が多い秋音ですが、よっぽど明日のオーディションに緊張していることがわかりますね。

 

「弱腰の演奏の方が幻滅するぞ」

 

青野の発言に勇気づけられた秋音は青野と演奏をはじめます。

 

演奏を終えて

 

音合わせが終わり、2人は中学時代を思い出します。

 

あんたは「先生」として私にヴァイオリンを教えてくれたよね。

引用:青のオーケストラ 3巻

 

秋音の何気ない言葉ですが、とても深いなと感じます。

青野にとってヴァイオリンは父親」の柵がありましたが、秋音に教えることでヴァイオリンと向き合い、再び弾けるようになりました。

未だにヴァイオリンと父親を引き離して考えることが難しい青野ですが、何より変わったのはヴァイオリンを弾いても逃げることなく考えて歩み続けていることだと思います。

そういった点では、青野にとって秋音は人生の分岐点における先生の1人なのかも知れませんね。

 

明日のオーディションに向けた参加者のそれぞれの思いが交差し、夜は明けていきます。

 

【青のオーケストラ】3巻:第19曲オーディション

3巻のメイン部分ですね。迫力満点の演奏は是非マンガで!

緊張のあまり…

オーディション当日。

 

参加者は3年生と鮎川先生に練習の成果を披露します。

しかし、緊張から思うような演奏をできていない部員もいるようです。

青野の隣に座った裾野も緊張からお腹の調子が悪く、トイレに駆け込みます。

 

 

確かに大事なプレゼンテーションや会議の前だと緊張からお腹が痛くなることがありますよね。

私も痛くなるので、自分なりのリラックス方法を試しています。

  • 好きな音楽を聴く
  • 発表中は相手の顔を見ない
  • 自信を持って発表するイメージを持つ

リラックスできる方法はさまざまですが、私はよく上の3つを試しています(笑)

 

そして裾野と同じ状況になっているのが小桜です(笑)

付き添っている秋音に戻るよう小桜は言いますが、秋音も音色を聴くと緊張するため側から離れません。

緊張するときってトイレに駆け込みますが、あの狭い空間が意外にも落ち着きますよね。

私もトイレによくこもって精神統一していました(笑)

 

俺を見ろ!

青野の順番になり、鮎川先生の前に立ちました。

3年は誰が演奏しているか分からないよう背中を向けています。

鮎川先生と対峙した青野は、以前先生に名前を覚えられていないシーンを思い出します。

 

青野は鮎川先生が父親と似ていて少し苦手と感じていますが、

 

やられっぱなしじゃ気がすまない……

 

演奏を開始したと同時にその場に緊張が走ります。

弾きながら青野は小さい頃を思い出し、『本当のハジメ』と父親が言った言葉の意味を考えます。

 

「俺を見ろ!!!」

 

今までの青野は『青野龍二の息子』として注目を浴びており、『青野一』として見てもらえることがありませんでした。そのため、本当の自分を出すことが苦手であり、その反面見てもらいたい欲求が膨らんでいたのでしょう。

青野にとって鮎川先生は自分のことを知らず、『本当のハジメ』を見せるには絶好の機会であり、見てもらえるこの時間が嬉しく、演奏にあふれています。

 

 

青野の演奏は別室で順番を待っている佐伯の耳にも届きます。

 

「やっぱり君は……」

 

オーディションの結果はどうなるのか… ?

 

 

【青のオーケストラ】3巻:第20曲次への一歩

鮎川先生のありがたいお言葉にご注目!

オーディションの結果

 

鮎川先生の指揮のもと課題曲の合奏練習がはじまりました。

 

真剣に練習する青野にむかって

 

 

 

「早く譜面めくってくれな〜い?」

 

 

 

ニヤニヤと笑う佐伯が言います。

 

 

……悪夢だ

 

 

夢でよかったね、青野(笑)

 

 

眠さ全開で欠伸をしながら青野は秋音と部室に向かいます。

ドアを開けた青野に視線が集まり、室内はザワザワしました。

 

どうやらメンバーが決定し、座席も決まったようです。

青野は無事に選ばれましたが、秋音は惜しくも落ちてしまいました

 

青野がどう励まそうか言葉に悩ませていると、

あんたが落ち込むな!

あんたがそんなだと…

あんたが受かったことを私が喜べないでしょ!?

引用:青のオーケストラ 3巻

 

今の実力で受かることが難しいと理解していても、落ち込みますよね。

しかし、落ち込んだ表情を一瞬みせてもすぐ青野の合格を喜べる秋音の持ち前の明るさが羨ましいです。

でも、その明るさがどこかで崩れないか心配になります。

 

鮎川先生の呼び出し

鮎川先生から今回の結果について話があると原田から聞かされた青野は職員室へ向かいます。

そこには羽鳥もいました。

 

今回の結果についてヘラっと答える羽鳥に厳しい言葉を投げかけます。

 

黙れ。お前は口も演奏も軽い。

 

有無を言わせないお言葉です……。

 

第15曲において「青野は羽鳥の音色を柔らかいと感じている」こと、「音色と性格は似る」ことの話をしました。

いい面で見れば青野のように感じますが、反対の面で見れば『柔らかい=軽さ』があると感じます。そして、その軽さはふわふわ浮くイメージがあり、羽鳥の『本音が見えない』部分もあります。

 

 

羽鳥は『次期コンサートマスター』としての立場を鮎川先生から求められていますが、それに自分が答えられるか分からない不安があえて本心を隠しているようにも感じました。

 

羽鳥の本心を演奏から引き出すために、鮎川先生は厳しい言葉をかけたのかも知れません。

いつ羽鳥の本心の音色が聴けるかが待ち遠しいです。

 

コンサートマスター

1stヴァイオリンが担うことが多い。指揮者と演奏者たちの調整や意思疎通役。

指揮者がいなければその代役をしたり、また独奏部を担当することも…

 

 

一方の青野は鮎川先生に誉められ、合格した判断材料を伝えられ素直に青野は喜びます。

 

しかし、それで終わらないのが鮎川先生です!(笑)

青野の演奏を褒める反面、彼の音楽への姿勢に疑問を呈します。

 

「お前の演奏は『ソロ』なんだ」

 

「お前の演奏は良くは弾けていたが、それだけだ。」

 

飴と鞭の使い分けが大変お上手です。

ソロの経験しかない青野には、周りの音と同調させて演奏するオーケストラは新たな挑戦でもあります。

 

鮎川先生が問いかける真意と、青野の答えとは…

そして、あれ佐伯が居ないぞ?

 

 

風邪でお休みでした!

 

大事なお知らせ

 

部員生が集まり鮎川先生と原田から今回のオーディションの評価が話されました。

結果に納得している者やそうでない者もいますが、弱肉強食の世界だと痛感しますね。

そして、部長の立石より大切なお知らせがありました。

 

 

 

「明日からいよいよテスト期間です。」

 

 

 

確かに大切なお知らせですね。学生の本業でもあります。

さらに立石より追加されます。

 

 

「ちなみに学期末の成績が悪いと演奏会には出られないという部則があります。」

 

ここにて鮎川先生より止めがはいります

 

 

 

 

「本業の勉学ができない奴は楽器をやる資格はないと思え」

 

 

青野はいつも成績がギリギリなので綱渡り状態です(笑)

無事に渡りきり楽器を手にすることはできるのでしょうか!?

 

【青のオーケストラ】3巻:第21曲自分の音色

青野は自分の答えを出せるのでしょうか?

勉強に身が入りません

それは、人生で初めてのコンクールの日。

 

”3番 青野ハジメくん”

 

青野の母親がビデオカメラを片手に緊張している息子を撮ります。

一生懸命演奏しましたが、予選敗退となってしまいました。

残念な結果に涙を流す青野を母親は励ましますが、父親は当然至極と笑いながら息子を見ます。

 

 

あ…ここからが始まりだ

 

 

鮎川先生との一件以来昔のことを思い出し、青野は勉強に身が入らず、筆箱を落としてしまいます。

そんな姿をみた佐伯が青野に近寄り声をかけますが、はぐらかすばかりです。

 

鮎川先生の言葉に反論したい気持ちもあるが、納得する部分もあり青野は打開する方法を考えます。

しばらくヴァイオリンを触っていない2人はついに禁断のアレを手にしてしまいます。

 

 

 

 

ヴァイオリンを弾いちゃいました!!

 

 

 

とは言っても真面目な青野は触っていません。

戻ろうとする青野を佐伯が引き止めます。

 

 

あれは全力の演奏だった…?

 

 

佐伯の問いに青野の思いは…

 

羽鳥先輩の助言

 

佐伯の問いに気を悪くした青野は口を開けますが、同じく隠れてヴァイオリンを弾いていた羽鳥に声をかけられます。そして、遠くから聞こえてくる足音にいち早く反応した羽鳥は2人を部屋の外に誘導しました。

 

 

「ちわーっす先生!」

 

佐伯の弾いた音が聞こえたため鮎川先生が様子を見にやって来たのです。落ち込む2人に説教は慣れてるからと流し、さらにはバレずに練習する方法を伝授します。

後輩の尻拭いを率先して行い、対処方法まで教える辺りが先輩の鑑ですね。

 

そして、羽鳥は鮎川先生から以前職員室で何を言われたのか青野に聞きます。言葉を詰まらせた青野でしたが、意を決して口を開きました。

 

 

「俺の演奏、どう思いますか?」

 

 

青野の問いに羽鳥は自分の考えとアドバイスをします。

 

 

「全部聞き流せ!」

 

 

……って言うのは冗談だけど。

 

 

答えは演奏の中で探せばいいんだし。

引用:青のオーケストラ 3巻

 

 

観客を前にして弾くオーケストラは練習の時とまた空気感が違うと思います。

その独特の環境下に全員で弾くことで見つかる「音の重み」や「時間を共有」することの大切さを羽鳥は伝えたいのではないでしょうか。

演奏者全員の思いが一致したときのみ聴衆の「ここ(胸)」に訴えられるのだと思います。

 

 

青野の答え

 

羽鳥のアドバイスに何かを掴んだ青野はその帰り道、佐伯に自分の答えを伝えます。

 

全力だったよ

 

 

鮎川先生が以前部員たちに伝えた言葉…

各々が生み出す「音」が納得させてくれるだろう

引用:青のオーケストラ 3巻

 

青野があの時に「全力で出した音」が今の実力であり、まだまだ進化できる「音」を併せ持っていると考えると、青野が父親や友人どう向き合って、音を変化させていくのか楽しみです。

 

 

そして、もう1つの答えがあります。

 

 

 

テスト!

 

 

 

青野は羽鳥に勉強を教えてもらった甲斐もあり、過去最高の手応えを感じています。

これで無事に赤点回避ができそうですね。

 

 

清々しい青野の表情とは裏腹に佐伯は浮かない顔をしています。

テストが思ったよりできなかった?それとも別の理由があるのでしょうか?

 

【青のオーケストラ】3巻まとめ

3巻の各あらすじを場面ごとに分けて紹介しましたが、いかがでしたか。

部活動で仲間同士で励まし合える経験以外にも、購買やテスト、補習などさまざまなエピソードがあり、どこか懐かしい気持ちになったのではないでしょうか。

 

  • 次期コンサートマスターの羽鳥は不真面目だが、ヴァイオリンの腕前は一流。
    後輩の尻拭いはお任せ! 羽鳥が言っていた『そっち』とは?
  • 立花と秋音はタイプは違えど似たもの同士。
    口論しながら良きライバル関係になりそう。
  • 青野はオーディションに合格できたが、まだ演奏に問題あり。
    鮎川先生をギャフンと言わせたい!
  • 佐伯の浮かない表情の原因は?
    佐伯の祖母に3巻の全てを持っていかれました(笑)
  • ランチ争奪戦やテスト・補習など部活動以外の青春要素がぎっしり!

3巻の見所のおさらいになります。

確信の部分は伏せていますが、それでもおもしろい箇所がぎゅっとつまっています!

4巻につながる重要な部分もあるので、ぜひ興味があれば読んで下さい!

 

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