あなたは、令和一勢いのあるマンガ「怪獣8号」を知っていますか?
累計発行部数は800万部を突破。
待望のアニメ化も決定し、その人気はとどまるところを知りません。
もしも「怪獣8号」をまだ読んでいないのであれば・・・
アニメ化すれば「鬼滅の刃」のような爆発的ブームになる可能性大なので、乗り遅れる前にぜひ読み始めたほうがいいですよ!
この記事では、そんな「怪獣8号」4巻の見所とネタバレを紹介します。
・・・とはいえ、
「今から読み始めてもアニメまでに間に合う?」
とか、
「4巻はどこが面白いの?」
という風に、あなたは思っていませんか?
「怪獣8号」の最新刊は7巻なので、今から読み始めても余裕で間に合っちゃいます。
そしてこの記事を読めば4巻の見所をばっちり知ることができますので、
「怪獣8号」を知るきっかけや、より楽しむためにぜひ参考にしてみてくださいね!
※ここからはネタバレを含みますので予めご了承ください
【怪獣8号】4巻の見所は?
4巻は27話~35話の9話構成になっています。
そんな4巻の見所は、
- 副隊長・保科宗四郎の背景と、男も惚れる格好良さ
- カフカの正体がついにバレてしまう
- カフカの想いに対するミナの答え
- 怪獣8号VS防衛隊長官・四ノ宮功
という感じです。
4巻は怒濤の名シーンとばかりに、胸熱な話が目白押しとなっています。
私は、良い意味で「感動しすぎてツラい・・・」となりました笑
【怪獣8号】4巻の各話あらすじ
怪獣8号 4巻/松本直也#読書 #漫画 #読了
保科宗四郎 pic.twitter.com/9SVquLm8aZ— ないます📕読書(ゆるく再開) (@naimasu_dokusyo) October 1, 2021
ここから、各話のあらすじを紹介していきます。
グッとくるエピソードが盛り沢山の4巻。
あなたの心を震わせる話がきっとありますよ!
第27話
突如として怪獣の群れに襲撃された防衛隊立川基地。
基地を襲ったのは翼竜系怪獣の大軍と、それらを率いる謎の人型怪獣でした。
隊長不在の非常事態に、防衛隊員たちは苦戦を強いられてしまいます。
しかし、副隊長・保科宗四郎が人型怪獣を見事に引きつけ、四ノ宮キコルと市川レノが怪獣の群れ相手に大奮戦。
そして非番だった先輩たちも駆けつけ、最悪だった形成を少しずつ逆転させます。
そんな皆の活躍を心から尊敬する日比野カフカは、自分が出来ることに努めようと、怪我人保護を急ぐのでした。
「喧嘩売る相手間違うたな」
一方で、目の前の人型怪獣に対して、保科はきっぱりと断言しました。
「この戦い、僕らが勝つで」
微笑しながら言い放ったそのセリフは虚勢では無く、
次の瞬間には、怪獣の腕と胴を切り裂いていました。
人型怪獣は刃を通さないほど硬い甲殻に覆われているんですが、保科はその甲殻の隙間を正確に切り裂いているんです。
刀が効かないはずの相手に刀で押し通すって・・・めちゃくちゃ格好良くて好きです!
「こいつぁ」
そんな保科の攻撃を、人型怪獣はこう評価しました。
「つまらん」
ここ、読んでいてドキッとしました。
驚いていると思い込んでいたら、まさかの呆れているんですよ。
人型怪獣からすれば、そんな攻撃は小手先レベルでしかないようです。
狙いがわかれば、簡単に対処できる・・・
「ん?」
そう思っていた怪獣は、さらに胴を切り裂かれました!
「保科流刀伐術2式交差討ち」
保科はあくまで冷静な表情です。
そうです。隙間狙いはただのフェイントであり、そもそも隙間を狙わなくても攻撃が通せたんです。
保科・・・もうなんというかズルい笑
その後、保科によって体をバラバラに切られる人型怪獣ですが、
「やっぱ戦いはこうじゃねーとな」
首を落とされてなお、戦いを楽しんでいる様子を見せます。
確実に保科が押しているはずなのに、この余裕さには恐怖を感じますね・・・
そうして、力の拮抗した相手との正面からの殴り合いを楽しむ怪獣でしたが、
「意外と小さいんやな核は」
保科の「6式八重討ち」によって体を八等分に切り裂かれました。
「やった!!」
保科の圧倒的な勝利に、オペレーションルームは歓声を上げます。
「まだや!!」
しかし、保科は否定します。
直後、核を切ったはずの人型怪獣が、ボコボコと体を膨張させたんです!
・・・怪獣はいったいどうするつもりなんでしょうか!?
第28話
人型怪獣の体はどんどん膨らみ、月に届けとばかりに大きくなっていきます。
保科は、核を破壊し損なってしまった。
そして、巨大化とともに上昇した怪獣のフォルティチュード(怪獣の強さの指標)は、
9.0!!
これは歴史に残る大怪獣クラスの数値です。
この数値に、オペレーションルームの小此木は絶望します。
こんなのもう、保科の手に負えるレベルではない・・・
しかし、保科はまだ諦めていません。
崖のように巨大な怪獣の足を登り、果敢に攻撃を仕掛けます。
が、甲殻の堅さも相まって刃が届きません。
「これやから大型は!!」
保科は小型・中型怪獣は得意ですが、大型怪獣は不得手なんです。
それでも一筋の望みを賭けて核を狙おうとします。
が・・・そのとき。
保科の鼻からボタリと血が流れ出ました。
・・・駆動限界です。
防衛隊員が着用するスーツは人間を越えた力「解放戦力」を出すことができます。
解放戦力は一般隊員で20%、小隊長クラスで45%くらいですが、
保科は驚異の92%。
しかし、解放戦力を全解放できるのは10分が限界で、保科はその時間を過ぎてしまった。
これ以上は、戦うだけでも危険レベルです。
「せいぜいあと一分ってとこか」
保科が自らの状況を冷静に分析した直後、
怪獣は自ら生み出した中型怪獣を保科へ向けて飛ばし、
その中型怪獣を、自爆させました。
血も涙も無い攻撃に、さすがの保科もたじろぎます。
しかし、その爆発が煙幕となったおかげで、保科は怪獣の死角である背中に移動することができました。
さあ、ここから反撃開始!!
と思った直後、怪獣の背中に、無数の不気味な目が見開いたんです!
いくつもの目に睨まれた保科は、そのまま怪獣の巨大なこぶしをもろに受けてしまいます。
そのまま建物に突っ込んでいった保科は、いくつかの建物をぶち抜いて、壁にクレーターを作って止まりました。
頭から血を流しながら、もはや意識があるのか無いのかもわからない状態の保科。
オペレーションルームで悲痛な声が上がる中、
駆動限界。全解法解除。
そんな、無慈悲な機械音声だけが流れたのでした。
第29話
防衛隊は諦めろ。
保科の脳裏に、幼き日の言葉が浮かびます。
「副隊長!」
「大丈夫・・・生きとんで」
保科は咄嗟にシールドを全開にして、窮地を凌ぎました。
しかし、もう戦えるような体ではありません。
それでも保科は立ち上がります。
「最後まで務めを果たさんとな」
言って、保科は必死に戦いを続けます・・・が。
「刀(それ)では俺は倒せない」
怪獣にそう断言され、保科は思いました。
そんなんとうにわかっとるわ。
「諦めろ」
幼い頃から、保科はそう言われ続けてきました。
保科は刀を使わせたら天才と呼ばれる腕前です。
しかし、彼には銃器の能力がまるでありませんでした。
今の時代、それでは通用しない。
大型傾向にある怪獣に刀だけでは無理だ・・・と。
私も同じような経験があるので、保科の状況を自分のことのように思ってしまいます。
私には夢があります。
しかし、その話を誰かにすると、大抵返ってくるのは
「そんなの叶うわけないじゃん」
というキツい言葉。
バカにされたり、笑われたり、現実を見ろとさんざん言われてきました。
私の場合、それが「絶対叶えてやる!」というパワーになってきたので、今思えば逆に有り難かったのかもしれません笑
でも、私は思います。
そんなの叶うわけない。
そう思っているのは、叶わないのは、
そう言っている「その人」です。
だから、こちらがその言葉に傷つく必要なんてないんです。
なので、もしあなたが同じような体験をされていて辛い気持ちになっていたら、心の中でこう思いましょう。
「それって、あなたの感想ですよね?」
引用:ひろゆき
さて、そんな感じにさんざん「諦めろ」と言われてきた保科は、
防衛隊員第3部隊の隊長ミナと出会ったときのことを思い出します。
「君は刀のスペシャリストらしいな」
その言葉のあとに続くであろうセリフに、保科は辟易しました。
また言われるんか。
諦めろ。
「君の力が必要だ」
ミナの言葉は予想外で、さすがの保科も目を見開いて驚きました。
ミナは刃物がまったくダメで、包丁すら握りたくないとのこと笑
これから強力な小型怪獣が現れる可能性もある。
だから、
「私が敵を射抜く時、君がその道を切り開いてくれないか」
引用:怪獣8号コミックス4巻
そんなミナに託された留守を、保科は死んでも守ると誓います。
保科は決死の覚悟で戦います・・・が。
無情にも、その刀は届かず、怪獣の拳に捕まってしまいました。
仲間の命には代えられないと、カフカは正体がバレるのも覚悟で変身を試みます。
そのときです。
「皆、よく耐えてくれた」
直後、大怪獣の左腕が消し飛びました。
「僕の勝ちや」
保科はニヤリと笑います。
隊長に繋ぐのが、副隊長の務め。
保科は立派にその役目を果たしたのです。
急いで帰ってきたであろう亜白ミナは、武器を構えながら言いました。
「消し飛ばすぞ」
さあ、ついに防衛隊員第3部隊最強の隊長がやってきました!
ここから反撃だと思うとワクワクしちゃいますね。
ちなみになんですが、保科が言った「僕の勝ちや」ってセリフ。
この記事を書いているときに、誤変換でたまたま
「僕の価値や」
と書いてしまったんですが、あながちその意味も込められているのかもしれません。
第30話
ミナの長距離砲撃によって、怪獣の体がみるみる削られていきます。
しかし、撃たれる度に怪獣も体を超スピードで再生させ、ついに弾道も見切ってきます。
「さてと、もうひと無茶すんで」
こうなることがわかっていたらしい保科は、無理を通して怪獣の足に攻撃を仕掛けました。
機動力を削いで、隙を生み出そうというのです。
しかし、スーツも体もボロボロで今ひとつダメージが与えられません。
しかしそのとき、キコルが現われて加勢してくれました。
キコルだけではダメージは与えられませんが、保科と組めば攻撃が通ります。
保科が甲殻の隙間を切り、そこへキコルが斧で攻撃し、怪獣の足が砕けました!
怪獣の再生を阻止するため、保科は体にムチを打って追撃します。
「斬って 斬って 斬り開け それだけが 僕の存在証明や」
引用:怪獣8号コミックス4巻
たとえ銃器が使えなくても、刀一つで戦う男。
こんなの格好いいに決まってますよね!
「今度は私が射抜く番だ」
保科の想いを受け取ったミナは、特大の攻撃をお見舞いします。
そしてついに砲撃は、怪獣の体を核ごと射抜いたのでした。
第31話
本獣撃破!!
オペレーターの言葉を受けて基地内で歓声が上がります。
無事に怪獣を討伐したミナと保科とキコル。
3人は冷静な表情で互いに敬礼しました。
笑顔の一つくらい浮かべていいのに、まさにプロといった行動が格好いいですよね。
そんな3人の姿を見て、カフカは
「俺もいつかあの中に入りてぇ」
と感動でボロ泣きしました。
こういうのもなんですが、おっさんの泣き顔はなかなかのものですね笑
レノにも「酷い顔して泣いてますね」と言われてしまうほどです。
でも、おっさんになればなるほど涙もろくなるものなんです!
許してやってください笑
さて、怪獣を見事討伐し、あとは残った余獣を殲滅するだけ。
キコルに休むよう指示する保科ですが、
「いや、お前も休め」
と、ミナにチョップされてしまいます笑
スーツも体もボロボロなんです。ミナにそう言われても仕方ありません。
「ここお言葉に甘えて休むとするか・・・」
そのとき、上空に浮かぶ巨大な物体に3人は気づきます。
それは超巨大余獣爆弾。
怪獣が自ら生み出し自爆させていたそれが、空を覆い尽くすほどに浮かんでいました。
怪獣は、ただでやられたわけではなかったんです。
ミナは急いで総員を待避させようとしますが、間に合いません。
爆弾が落ちたら、基地は跡形もなく消し飛ぶでしょう。
「この勝負引き分けだな」
地面に転がった怪獣の首が嬉しそうに言った、そのとき。
カフカは一切の躊躇いなく走り出しました。
「戻れ!!お前が行ってもどうにもなら・・・」
カフカを制止しようとした保科ですが、違和感を抱きます。
カフカのスーツの解放戦力は1%。
しかし、走る速度はどう見ても1%のそれではありません。
「すいません。保科副隊長」
期待していると言ってくれた保科に謝罪しながら・・・カフカは変身しました。
――怪獣8号に。
第32話
カフカの姿を見て、保科は思いました。
違和感はずっと持っていた。
でも、いつの間にかカフカに惹かれて、その可能性から目を逸らしていた。
ここ、私はウルッときちゃいます。
保科は、最初カフカを疑っていたんです。
でも、カフカという人間の魅力に気づいて、疑うことをやめていたんですよね。
保科にそう思わせるだけカフカが頑張ってきたんだと思うと、同世代の私は涙が止まりません。
しかし、そんな保科の信頼を裏切る形で、カフカはついに皆の前で正体を明かしてしまいました。
「先輩・・・!!自分が何やってるのかわかって・・・」
カフカの正体を知っているレノは、その行動に思わず叫びます。
しかし、このまま放っておけば、基地のほとんどの人間が死ぬのも事実。
カフカは思います。
副隊長があれだけ体を張って戦った。
だからこそ、
「俺だけ自分の身守ってていいわけねぇだろ!!!」
・・・ここ、心の底からシビれました。
正体がバレたら、全て終わり。
ここまでそういう約束で読み続けてきたルールを、カフカはその一言で破りました。
でも、ここで自分1人が助かるくらいなら、
自分1人だけが全て終わったほうがマシだというカフカの覚悟が見えました。
ほんとシビれますよね。
そうして怪獣8号となったカフカは、そのまま真っ直ぐ上空へひとっ飛びし、
超巨大余獣爆弾を拳で殴り飛ばしました。
圧倒的な威力で、爆弾はさらに上空へぶっ飛ばされます。
その光景に、首だけの怪獣も「は?」としか言葉が出ないようでした。
「総員!!その場に伏せてシールド全開だ!!」
あっけにとられる皆とは違い、ミナは冷静な指示を飛ばしました。
直後、爆弾は基地上空で爆発。
カフカのおかげで、基地に墜ちることは防がれました。
とはいえ、怪獣8号の体もボロボロです。
年甲斐もなくムチャしちまったな。
カフカはそう思いながら、今まで正体を隠すために助けてくれたレノやキコルに心の中で謝ります。
「日比野カフカ」
ミナは、震える拳を握りながら、
「いや怪獣8号」
怪獣8号の姿をしたカフカに、銃を突きつけました。
「身柄を拘束する」
そう言ったミナの顔には、ひどく複雑な表情を浮かんでいました。
第33話
正体がバレてしまったカフカは、防衛隊によって拘束されてしまいました。
大怪獣が防衛隊に潜り込んでいた事実に、上層部は早急な対応を迫られます。
マスコミへの公表はしないことに決まりますが、その後のカフカの処置には色々な案が出されました。
内々に殺処分し、兵器転用する。
生体兵器としての運用。
どれもカフカを人間として扱わない非道な処置です。
しかし、防衛隊長官・四ノ宮功は、机上の空論に意味は無く、処置は収容後に考えればいいと発言しました。
「第3部隊に対し、怪獣8号の引き渡しを命ずる」
一方、拘束されたカフカは、自分がこの後どうなるのか考えていました。
己の処遇に不安を募らせる中、1番に思うのは、
ミナ、怒ってるかな・・・
そのとき、カフカが拘束された部屋にミナがやってきました。
「これよりお前を本部施設へ移送する」
咄嗟にミナの名前を呼ぼうとしたカフカですが、自分のしてしまった行為を考え、口をつぐみます。
カフカはそのまま、第3部隊の隊員たちに見られながら、ミナに連れられて行きます。
カフカは、期待を裏切ってしまったことで、皆の顔が見られません。
特に、ずっと気にかけてくれたレノには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ごめん。今度こそ本当に終わっちまっ・・・
「先輩」
そのとき、背後からレノの声が聞こえました。
「戻ってくるって信じてますから」
驚いたカフカですが、その言葉に何も返答できないまま護送車に入れられてしまいます。
「市川のやつめ。無許可の私語で腕立て50回だな」
カフカと2人きりになったミナは、呆れたようにそう言いました。
でもこう話すときのミナって、本当は悪いと思ってないんですよね。
そうして、ようやく口を開いたミナは、呆然としたカフカに自分の思いを告げます。
迷わず基地を救ってくれたとき、怪獣の姿に驚いたけど、同時に思った。
カフカらしい、と。
実はミナたちは、カフカの処分を避けるために有利な証言や映像を集め、隊員としての働きも報告する手はずを整えていました。
全ては、カフカが人間であると証明するために。
「第3部隊に、君を怪獣(てき)だと思ってる奴なんて1人もいないよ」
そんなミナの言葉に、カフカは目に涙を浮かべながら、問います。
「俺はまだお前の隣目指していいのかな」
答えは、今も昔も変わりませんでした。
「うん。ずっと待ってる」
ここ、怪獣8号の名シーンの一つですよね。
カフカのことを思う仲間たちと、全ての気持ちが集約されたミナの一言。
このときのミナの表情が、ほんと素晴らしいです。
私もカフカに感情移入して、同じように涙を堪えながら読みました笑
第34話
カフカが第3部隊を去った後、新人隊員たちに、他部隊への移籍が告げられました。
もちろん、これは一時的な処置です。
今回の事件で立川基地はほとんどの機能を失ってしまったため、新人育成機関としての役目が果たせないからです。
それに、頻発する大怪獣の出現。
今後起きうる更なる大怪獣の出現や、同時多発の可能性。
その脅威に備える鍵こそ、新人たちなんです。
だから、全部隊の優秀な新人を、部隊の垣根を超えて育成する。
ミナたちはそう決断したのでした。
その内容に、ミナを目指して第3部隊に入隊した古橋伊春は躊躇いを見せますが、
「やります」
レノは即断しました。
「俺はもっと強くならなきゃいけない」
その言葉に、新人たちは皆同意しました。
防衛隊員として強くなり市民を守る。
その上でレノは、もっと強くなってカフカを助けたいと思っているんです。
レノ、めちゃくちゃ良いやつですよね・・・
一方、キコルも、カフカの処分を避けるために行動していました。
それは、父親である功に、カフカの処分撤回を直談判すること。
自分は命を助けられたことがある。だから、温情ある処置をお願いしたい。
このシーン、何も説明がないので流されがちですが、キコルはおそらく相当な覚悟を持ってこの場へ来ていると思うんです。
そもそも、キコルは父親に直談判するような子ではありません。
父親の言いつけに従い、常に求められる完璧であり続けてきました。
学校の主席合格を取っても褒められず、当たり前だと相手にされない。
この国の未来のために完璧であり続けろと言われ、うつむきがちに「はい」と答えることしかできなかったんです。
そんなキコルが、おそらく反対を承知で、父親に直談判です。
この場に来るだけでも覚悟が必要だったでしょうし、長官に会うなんてたとえ娘でも容易ではなかったでしょう。
それに、長官と話をするという切り札をここで使うなんて、今後の自らのキャリアに傷がつきかねない行動ですよね。
そんな全てを覚悟した上で、キコルは自らの失態すら隠さず話しました。
しかし、功は断固として拒否。
カフカは人間ではなく怪獣だ。
キコルの母親の命を奪った怪獣と同じ存在なのだ、と。
「わかったなら去れ」
言われて、悲しそうな表情を浮かべるキコルですが、
「それでも私はアイツを信じたい」
その表情には、一ミリの疑いもありませんでした。
一方、本部施設で拘束中のカフカ。
今度こそ皆の期待に応えるため、己が人間だと証明して、皆の元へ戻るという決心を固めていました。
そんな矢先、カフカの元へ、四ノ宮功が直接やってきます。
そして功は、カフカの拘束を解くよう指示しました。
危険だと止められますが、大怪獣がおとなしく拘束されているのは奴の意思でしかないと、功は制止をはねのけます。
その行動に、この人なら話をわかってくれるかも知れないとカフカは考えます。
拘束を解かれたカフカは、どうにか話を聞いてもらおうと思いますが、
功に、いきなり銃撃されてしまうのでした。
【怪獣8号】キコルはかわいい最高の逸材‼父と母も最強だった‼
こんにちは、アニメや漫画が大好きなアラサー松岡です。 【怪獣8号】という漫画を初めて読んだ時の感想はというと・・・・ ストーリーが面白くて続きがめちゃくちゃ気になる漫画でした!! が、そ ...
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第35話
体を怪獣8号化してなんとか銃撃を防いだカフカですが、その行動を見た功は断言しました。
「生身で弾丸を受け止める生物を この世界では人間とは呼ばないのだ 怪獣8号」
引用:怪獣8号コミックス4巻
その言葉に、カフカは怒りと悔しさを滲ませます。
「俺は怪獣8号じゃない。日比野カフカだ」
カフカは反論しますが、功は聞く耳を持たず、
「ならば、その姿のまま死ぬがいい」
と、戦闘態勢に入ります。
カフカもまた、功と戦う覚悟を決めます。
が、己が人間であることを証明するために、完全な変身はしないと決めました。
しかし、
繰り出された功の拳に、カフカはぶっ飛ばされました。
拳を振るう功の姿を見て、カフカは大怪獣と戦っているような違和感を覚えます。
それもそのはず。
功が着用するスーツと武器は、かつて札幌市を壊滅寸前まで追い込んだ「怪獣2号」をベースに作られたスーツとアームなんです!
こういった兵器は「識別怪獣兵器(ナンバーズ)」と呼ばれますが、
2号の識別怪獣兵器を乗りこなしたのは、この世で功ただ1人。
四ノ宮功とは、現防衛隊長官であり、かつて防衛隊史上最強と呼ばれた男だったんです。
そんな功の拳を受けたカフカの体は、衝撃を受けきれず千切れ飛びます。
攻撃を受けてはいけない。躱さなければ。
カフカはそう考えるものの、功の素早く重い攻撃の前に為す術がありません。
「ちくしょう」
奮闘空しく、功の強力な攻撃が、カフカの胴体をもろに捉えたのでした。
・・・というところで、怪獣8号の4巻は終わりとなっています。
めちゃくちゃいいところなのに!
はたしてカフカはこのまま殺されてまうんでしょうか!?
これは5巻が気になって仕方ないですね!
【怪獣8号】4巻まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事でわかること
- 「怪獣8号」4巻の見所
- 「怪獣8号」4巻の各話あらすじ
今回は「怪獣8号」の4巻を紹介しました。
保科宗四郎がなぜ刀しか使わないのかだったり、カフカの正体がついにバレてしまったりと、見所が目白押しでしたね!
組織のトップがめっちゃ強いのは個人的に好きな展開ですし、何より拳で戦うのはもっと大好物です笑
そんな感じで4巻は胸熱なシーンが多いので、この記事を参考にしつつ、ぜひ実際のマンガを読んで感動してもらいたいです!