この記事をご覧のあなたは、バトルマンガ『怪獣8号』をご存知ですか?
……失礼しました。
きっと沼の沼にハマって、もう抜け出せないほど夢中なのではないですか?
そんな私もジャンプ+で読み始めてからすっかりハマり、泥沼に浸かり続けています(笑)
王道系のなかにも笑いあり、涙ありで読者を飽きさせない展開が人気の1つでしょう。
ジャンプ+で『SPY×FAMILY』と並んで大人気で累計発行部数800万部を突破し、累計閲覧数3億超えしています。
日本のみならず、海外・特にフランスからも好評価を得ています。
さて、今回は最新刊の7巻についてご紹介します。
これを読めば7巻の見所が分かり、流行に乗り遅れの心配もありません!
怪獣8号6巻のおさらい
6巻はバトルシーンが目白押しでしたね。
- カフカは再び怪獣8号に変身できるようになった
- 鳴海の怪獣1号の能力について
- キコルの過去と亡き母との誓い
- 四ノ宮長官と怪獣9号の戦い
怪獣8号7巻の見所とあらすじ
【『#怪獣8号』7巻本日発売!!】
決した四ノ宮 功と怪獣9号の一騎打ち!
激闘の地に駆け付けた
カフカと鳴海が目にしたものは――…?今巻のカバーを飾るのは、
内に人一倍のアツい想いを秘める
カフカたちの同期・古橋伊春!!不撓不屈の最新第7巻、本日より発売です!!! pic.twitter.com/w8a1gRBsJr
— 怪獣8号【公式】 (@KaijuNo8_O) July 3, 2022
7巻の見所は、前巻からの続きで四ノ宮長官と怪獣9号の戦いに決着がつきます。
そして、その後に待ち受ける日本の未来を防衛隊でどう守るのか……?
※ここから7巻のネタバレありです
第52話
日本防衛隊本部・長官室
そこにいるのは四ノ宮長官と鳴海だけです。
最強の部隊の編成が終わったら
私は戦闘から完全に退くつもりだ
鳴海
防衛隊を この国を頼んだぞ
引用元:怪獣8号 7巻【ジャンプ+】
そんな言葉を交わしていた2人。
次世代を担うのは、娘のキコル以外にもカフカや亜白隊長、保科副隊長たちがいます。
しかし、そのなかでも先導する者が必要であり、それが鳴海なのでしょう。
2人の間には上司と部下の関係を超えた、堅い絆が結ばれているのを感じます。
怪獣9号と四ノ宮長官の激闘の末、立っていたのは長官でした。
しかし、いち早く長官の異変を察知したカフカ(怪獣8号に変身中)は鳴海に叫びます。
「長官じゃない!!」
カフカの叫びと同時に長官より放たれた攻撃は、想像を絶する威力でした。
そのパワーに同じ怪獣9号なのかとカフカは絶句します。
長官の姿が見えず鳴海は無線で長官を呼びかけますが、怪獣9号より残酷な言葉を聞きます。
『ボクが殺して融合しタよ』
その意味を受け入れることができない鳴海とカフカ、そしてキコル。
怪獣9号の挑発にキコルは頭上から弾丸を撃ち込みますが、まったく効いていません。
キコルの名前を聞き、怪獣9号は左側の顔面を長官の姿に戻し彼女を見つめます。
見た目は怪獣9号ですが、そのなかには四ノ宮長官がいるのです。
父親の一部を見たキコルの戦意は削がれ、ショックの表情が隠せません。
怪獣9号がキコルに集中している隙きを狙い、間合いに入ったのは鳴海でした。
長官の願いを無くさないために、意思を受け継いだ者として鳴海は怪獣9号に襲いかかります。
『今日ハここまでにしよう』
突然翼を広げた怪獣9号は、『融合直後は拒絶反応が出ルんだ。だカらもう帰る』と言って去ろうとします。
鳴海は当然許すはずもなく、カフカとともに攻撃を仕掛けます。
長官を融合したことで威力が増した怪獣9号を2人は倒すことができるのでしょうか…ーー
長官が融合されたことで、キコルたちは悲しみよりも辛さが上回っていたと思います。
最愛なる父親、信頼していた上司を突然失っても、怪獣9号を倒そうと動く3人がかっこいいです。
しかし、キコルに関しては優秀な隊員といえど、”まだ16歳”と痛感する場面でした。
母親も幼い時に亡くしたため、まだまだ父親に甘えたい部分もあったんじゃないかと感じます。
第53話
パパの敵が目の前にいる
それなのに
手も足も出せない
怪獣9号に立ち向かうカフカと鳴海を見ながら呆然と座り込むキコル。
圧倒的な力を誇る2人でも怪獣9号の前では防戦一方です。
融合直後の怪獣9号は戦いを避けたいため、早々に去ろうとします。
しかし、戦いのなかで拒絶反応を示し始めた怪獣9号の右腕が落下しました。
それを好機とばかりに鳴海は、カフカとともに仕掛けます。
拒絶反応の出ている体では鳴海の回避不能攻撃を防ぐことはできず、怪獣9号は一気に形勢不利になりました。
回避不能攻撃とは
鳴海の瞳には、怪獣1号の網膜から作られた識別怪獣兵器が装備されています。
元となる怪獣1号は”回避できない攻撃をする怪獣”と記録されています。
その能力は、敵の動きを先読みする未来視であり、鳴海はそれを最大限駆使しています。
ひざまずく怪獣9号の隙きをカフカは逃さず、攻撃を繰り出します。
長官に褒めてもらったときのキコルを思い出し、涙を流すカフカはその悔しさを攻撃に込めます。
復元ができず拒絶反応が加速することで体のバランスが保てない怪獣9号。
その隙きを狙わず2人は一気にたたみかけます。
しかし、怪獣9号が近づいてきた2人に衝撃波を放ちますが、なんとか2人は耐え抜きました。
怪獣9号にもう成すすべなしか…と思われましたが
『あ。最初からこうすればよかった』
怪獣9号が思いついた作戦とは…?
カフカと鳴海が共闘するシーンは四ノ宮長官が願っていたことでした。
それを自身の目で見ることは叶いませんでしたが、それでも長官なら2人に「よくやった」と伝えるのではないでしょうか。
世代交代への前進は着実に進んでいると思います。
そしてキコルはこの一件から更に強くなりたいと願うのか、それとも喪失感から立ち直れないのか…いつもの強気なキコルに戻って欲しいと願うばかりです。
それにしても怪獣9号の進化がとても速いですよね。
人間を捕食することで知性も上がり、より人間に近い考えができるようになるのでしょうか。
今後の怪獣9号の動向にも注目したいですね。
第54話
ある秘策を思いついた怪獣9号は、何とか逃げ延びることに成功します。
怪獣9号が去り、荒れ果てた大地でカフカと鳴海が立ち尽くしていました。
キコルはカフカの隣で気を失っています。
カフカは怪獣8号の変身を解き、怪獣9号が残した言葉を思い出し泣き叫びます。
それから2日後、ニュースで四ノ宮長官の訃報が流れました。
有明りんかい基地の第1部隊では、献花とともに長官の遺影写真が飾られています。
隊員たちがそれぞれの基地から長官を弔うなか、長官室には椅子に腰掛け悲しみにくれるキコル。
そんな彼女のもとに鳴海が訪れ、父親を見送らなくてよかったのか問います。
しかし、自分の無力さを悔い、強くありたいと思うキコルは鳴海に懇願しました。
そして、こう続けました。
私がパパを弔うのは
防衛隊があいつを討伐した時です
だからまだ、私はパパを弔うことはしません…言葉からキコルの思いが伝わってきます。
彼女の言葉に、先ほどまで沈んでいた鳴海の瞳にも光が宿ります。
「お前をボクの次くらいに強くしてやる」
それは長官から叩き込まれた全てをキコルに教えることを意味しています。
鳴海は過程よりも”結果”を求める男です。
長官を失った今回の一件は鳴海のなかで”自分の無力さ”も感じていたのかも知れません。
キコル、鳴海そしてカフカは、今回の滾る怒りを力に変えるべく更に強くなることを決意しました。
第55話
蟻型の怪獣の後始末をしているのは、かつてカフカが働いていたモンスタースイパーです。
以前は無敵を恐れられていた四ノ宮長官が亡くなったことで、今後の行く末を不安に思う社員たち。
しかし、怪獣9号を倒した後の始末をする者がいないと困るだろうと叱咤する者もいました。
その発言をしたのは、カフカの同僚だった徳さんです。
彼の胸中は、防衛隊がこのまま終わる訳はないと希望を持っていました。
有明りんかい基地では、キコルが訓練に励んでいます。
その訓練の相手は、約束していた鳴海……
ではありません!(笑)
お相手は、東雲小隊長でした。
大型火器を扱う彼女ですが、間合いのとり方が上手くキコルは苦戦しています。
「いつになったらボク自ら相手するレベルになるのかな」
キコルの訓練の様子をみながら鳴海は言いました。
もちろんゲーム機を片時も離さず(笑)
しかし、鳴海の言っていることは筋が通っていました。
第1部隊の小隊長は、将来の隊長候補のレベルであり全員をクリアする必要があると言います。
その期間は……鳴海の今しているゲームをクリアするまでの約1ヶ月です。
闘志を燃やすキコルに鳴海は「さあGAMEスタートだ」と布告しました。
「お前は仕事をスタートしろ」
鳴海の背後から長谷川副隊長の愛の蹴りが炸裂し、今日も仕事がスタートします(笑)
しかし冗談ともとれる鳴海の発言をきっかけにキコルは更に火が付き、相手の東雲小隊長までやる気満々になってしまいます。
副隊長に蹴られた鳴海は天を仰いで何か考え事をしていました。
怪獣8号であるカフカの処遇のことです。
長官が亡くなったことで、鳴海に決定権が変わりました。
そんな折、カフカの怪獣化が進行し、今後の状況次第で人間に戻れない可能性があると鳴海と長谷川は研究員より報告を受けます。
カフカ自身もその状況を感じ取っており、このまま戦わせてくれるのか…と一部が怪獣化した右手を見ながら考えていました。
その隣に鳴海がやってきて、考えた末の結論を伝えます。
「力を貸せ。日比野カフカ」
怪獣化が進行すると以前みたいに暴走するかもしれない、人に戻れないかもしれない……。
カフカが怪獣8号となり戦うことで様々な危険性が出てきます。
それでも、どんな手を使ってでも怪獣9号を倒したいと鳴海は伝え、その思いはカフカも同様でした。
また、カフカが完全に怪獣化した時は「殺すまでだ」と鳴海は伝えます。
カフカにとって、その言葉以上に信頼できるものはありません。
『自分にもしものことがあっても対処してくれる仲間がいる…‥』
完全に怪獣化した時に自分を倒してくれる仲間がいなければ、カフカは怪獣8号に変身することを躊躇うと思います。
そうしなければ、彼自身が人類を滅亡に追いやる危険性が出てくるからです。
しかし、倒してくれる仲間の存在があることでカフカは迷うことなく怪獣8号に変身して戦えます。
そして鳴海がカフカを人間として、防衛隊員として認めた瞬間でもありました。
「本当の悔しさはあの場にいたボク達にしかわからない」
長官を失い、怪獣9号を逃した、あの場……
あんな悔しい思いをしたくない2人は、心を1つにして進み始めます。
一方の東京都・立川市にある施設では、保科副隊長が何かを見つめていました。
その正体とは…‥?
第56話
鍛錬していた保科のもとに「怪獣10号が意識を取り戻した」と報告が入りました。
保科は情報を引き続き探るよう伝えますが、『副隊長以外とは話さない』と怪獣10号は言っています。
亜白隊長や研究員たちが見守るなか、保科は怪獣10号の前に姿を見せました。
彼の姿をみた怪獣10号は雄叫びをあげますが保科にあしらわれます。
その反応に怪獣10号も愉快そうに笑いました。
「こいつについて知っていることがあれば吐け」
怪獣9号の写真を見せながら問い詰める保科。
「俺は奴に作り出されたからな」
怪獣10号はそう返答しますが、それ以上の話しには条件をつきつけます。
「俺を兵器化してお前が着ろ。お前の体を俺によこせ」
この怪獣10号の発言を聞いたとき、思わず「え。Mなの? Sなの?」って突っ込みました(笑)
研究員の小此木は、前例がなく危険だと保科に伝えます。
しかし、保科と戦った怪獣10号は「お前は俺と似ている」と確信して言います。
保科も自覚していない、根底にある戦いへの執着を怪獣10号は感じ取っていました。
そして、怪獣10号の発言に保科も感じた部分があったのか強い否定はしていません。
血湧き肉躍る戦いができるなら
相手は人間だろうが怪獣だろうが構わんのだ
戦えるなら相手は同類だろうと構わない……正気の沙汰ではありません。
本当に戦うことに全てを賭けていることがわかります。
そんな怪獣10号に、考える時間をくれと言い残し保科はその場を去りました。
「小此木ちゃん何あいつ。めっちゃ怖いねんけど」
あまりの熱意ぶりに保科も引いちゃってます(笑)
怪獣10号をナンバーズとして着るのは嫌だが、情報収集のためにと腹を括る保科。
その考えを亜白に伝え、兵器化を本部に要請することになりました。
そして怪獣10号のところに戻った保科は言いました。
「僕がお前を使役うんや」
保科なら怪獣10号に呑まれないと思いますが、怪獣9号が作ったこともあり知性は高いようですね。
そして、怪獣9号よりも滑らかに人間の言葉を話しています。
カタコトな言葉が見られません。
このような怪獣を作り出す9号の存在がどんどん脅威になります。
第57話
研究員たちが9号災害について話し込んでいたが、第3部隊が来ることに一抹の不安を感じていました。
第1部隊で訓練に励むカフカとキコル。
そんな2人は長谷川から”対9号会議”のために保科が来ることを聞きつけます。
その会議に出席するはずの鳴海を長谷川は探しますが見当たりません。
鳴海は……
保科ァァ
ワレ誰の許可取ってワシのナワバリに足踏み入れとんのじゃァ
キャラがブレブレです…!!(笑)
葉巻タバコを咥えながら、第1部隊を訪れた保科を牽制しています。
それに対する保科は、爽やかな笑顔で返します。
許可なら
隊長の『さらに上』本部から
とっとりますんでお気遣いなく
気遣われましたぞ、鳴海隊長(笑)
そしてさり気なくディスりました。
保科より鳴海の方が立場的に上司ですが、どこ吹く風ですね。
長谷川副隊長いわく、第1部隊と第3部隊は犬猿の仲だそうです。
- 2つの部隊は、同じ東京を管轄内に持っている
- そのため比較されやすく、衝突やいざこざが多い
- 互いの部隊にごろつきが多い(笑)←私の独断
本部の許可も下りているので入ろうとする保科ですが、鳴海に止められます。
「まだ根に持ってます?」
「討伐演習ランキング小型怪獣部門で僕が鳴海隊長抜いてしもたのォ〜〜〜〜」
保科の言葉の刃が鳴海の耳をえぐります(笑)
思わずひざまずく鳴海ですが、負けじと反撃します。
「保科が塗り替えたのは小型のみッ!!」
「それ以外は全てボクがタイトル保持しているッ!!」
が!!
「遠距離射撃部門は亜白隊長がもってませんでしたっけ?」
保科の2発目の言葉の刃も鳴海の耳をえぐりました(笑)
反撃したい鳴海ですが何も言えず、駄々こねる姿はもはや子供です(笑)
「やめんか」
長谷川の愛の鉄拳を鳴海が食らったことでその場は収まり、ようやく師団会議が始まります。
その会議には、第1部隊〜第4部隊の隊長や副隊長たちが出席しています。
すんなり始まる…‥わけもなく、隊長同士で言い争いがはじまりました。
そんななか第4部隊隊長・緒方ジュウゴ(おがたじゅうご)が鳴海たちをたしなめます。
お酒を飲みながら(笑)←たぶん岡崎酒造の亀齡
この防衛隊……大丈夫でしょうか?
規律は厳しいと思いますが、隊長クラスになると途端にゆるゆるになる(笑)
さぁ、そんな自由気ままな彼らを率いるのは、新しい長官・伊丹啓司(いたみけいじ)です。
彼の一声で辺りは静まり返ります…さすが。
怪獣10号から得た9号に関する情報を保科は喋ります。
- 怪獣9号は意図した強力な個体を作る能力を持っている
- 怪獣10号は試作品(Ft9.0なので相当強い)
- 今後完成品が生み出されるだろう(怪獣10号はその怪獣たちと戦いたい)
想像を遥かに超える怪獣9号の能力にその場にいた隊員たちは何も言えません。
そして保科は続けます。
部隊の垣根を超えて協力しあわなければ
この国は滅びます
お久しぶりのギャグ回です。
ここが書きたくて書きたくて……笑
初登場はかっこいい姿の鳴海でしたが、その面影はいずこにいったのでしょう。
とうとうグレてタバコを吸い始めましたね。
もうその姿が銀魂の土方十四郎なんです(笑)
保科さんの冷静なツッコミは鳴海のボケ要素を助長させてくれるので、読んでいてスカッとしました。
第58話
保科の言葉に緒方はにわかに信じがたいと言います。
しかし、近年の怪獣発生件数や新種の増加、研究結果から9号が意図的に関与して怪獣を作っている可能性を保科は指摘します。
怪獣9号の居場所は、姿を変えて拠点を点々として、人間の立ち入れない領域に潜んでいるため特定するだけで数年かかります。
さらに、怪獣9号は融合した人間の記憶をみることができると亜白は言いました。
「長官を取り込んだことで防衛隊の戦力を把握した可能性がある」
これはあくまで亜白の予想に過ぎませんが、どんどん知力を蓄える怪獣9号なら否定できません。
もし仮に本当であれば、次に襲来するときは防衛隊の戦力を超える数の怪獣が来るはずです。
それから国を守るためには、現在怪獣9号が把握している戦力以外の『若き才能たちの成長が鍵』と保科は続けます。
「6号兵器の適合者の育成」
ナンバーズ6は強力だが、一番危険と言われる兵器であり適合者がいないため封印されています。
そんな6号との同調の兆しをみせた細胞を持った隊員がいました。
その隊員とは、入隊試験の成績も平凡で、討伐大出身でもなく他部隊からは完全にノーマーク。
そんな隊員は、松本市で怪獣の討伐中である『若き才能』の一人でした…ーー
私のなかでは、”使うとすればキコルなのかな”と思っていました。
最強といわれた6号を扱うとなると、並の体力や強さでは太刀打ちできないと考えていたからです。
しかし、細胞の同調となると適性が絡んでくるので才能だけの話ではなくなります。
もしかするとキコルは別のナンバーズを使うか、母親の意思を継いで4号扱うかもしれませんね。
第59話
長野県・松本基地
第4部隊隊長・緒方はナンバーズ6の適合候補者…市川レノを預かることになりました。
かつて怪獣の王と呼ばれ恐れられた怪獣6号の適合者は、市川レノだったのです。
カフカと夫婦漫才をみせていたレノは、入隊後にメキメキと才能を開花させていた若手の一人でしたね。
天才肌のキコル、怪獣の力を宿したカフカ、努力型のレノ…みんな力の発揮どころは違えど、今後の防衛隊を担う重鎮になるのは間違いないでしょう。
そんな大変な子を預かったものですから、緒方は不安に押しつぶされそうと部下にもらします。
お酒を嗜み、鼻毛を抜きながら(笑)
その言葉と行動が正反対なため部下からはバッサリと否定されました。
しかし、気が重いのは本当のようです。
かつてFt9.6と最恐の戦闘能力と多数の本獣クラスの怪獣とともに襲来した怪獣6号によって、日本は大災害をあじわいました。
大勢の犠牲を出しながら討伐できましたが、その犠牲者のなかにはキコルの母も入っていました。
絶望の象徴
緒方は怪獣6号による大災害をそのように表現しています。
しかし、9号の襲来はそれ以上の被害が予想され、それを止める手段としてナンバーズ6の適合者を見つけることが最善なのです。
緒方はそんな象徴とされる6号を18歳と若いレノに託すことを不安に感じていました。
適合テストを始める前に、緒方はレノにナンバーズを使う上のリスクを話します。
過大な負荷と最前線での戦闘が多くなり、半数は除隊前に命を落としている。
さらにその中でも、ナンバーズ6は最も危険とされています。
僕は辞退すべきだと思う
隊長として長年防衛隊に携わってきた緒方しか言えないセリフ。
伸びしろのある若手だからこそ、短命で終わるようなリスクを背負う必要はない…‥。
しかし、レノは『怪獣8号として戦力となったカフカを救う人がいない』と適合テストを受けることを決めました。
腕部のみの装着ですが、6号と同調した瞬間レノの意識は途絶えます……。
次に目覚めた時は医務室で、側には伊春と緒方がいました。
「識別怪獣兵器を使うということの恐ろしさ」
全身装着となれば、その負荷は計り知れません。
精神面で6号と戦いながら、前線でも怪獣と戦うことが求められる……それゆえ命を落とす隊員が多いのでしょう。
緒方は再度「辞退すべきだ」と忠告します。
「俺がやります」
適合テストを受けたことで、レノの気持ちを揺るぎない決意へ変えてしまいます。
その瞳を見て、緒方は命を早く落とすだろうと感じますが、かといって聞く性格でないことも感じました。
そこで、レノがナンバーズ6を着るにふさわしいか緒方は試すことに……
もし、レノがナンバーズ6を着て戦うようになると、絶望の象徴が希望の象徴に変わります。
これは怪獣9号も予想していないと思うので、とても重要なポイントになりそうです。
【怪獣8号】7巻のまとめ
今回もいろいろなバトルシーンがありましたね。
四ノ宮長官にいたってはとても残念な結果となりましたが、きっと若手の彼らが護ってくれるでしょう。
そして、ギャグ要素については鳴海隊長が結構打たれ弱い(笑)
隊長のなかで一番ベテランであろう緒方隊長もいい加減だけど、先を見据えた観察力がある人でした。
今回のまとめ
- 四ノ宮長官は怪獣9号に取り込まれ、亡くなってしまう。
- 怪獣10号は怪獣9号から作られた。
- そんな10号に気に入られた保科副隊長は、兵器化した10号と仲良くなれるか(笑)
- カフカの一部が怪獣化し戻らない。
- 怪獣9号から国を守るには一致団結して、若手の育成が鍵となる。
- 市川レノはカフカのためにもナンバーズ6を身につけることを決意する。
今後の見所は⏬
- レノがナンバーズ6の適合者となれるか
- 保科副隊長と怪獣10号の適合性
- カフカの怪獣化の進行度
- キコルの成長度合い
- 怪獣9号の動向
などなど次世代の成長がメインとなって展開しそうです。
気になった方は、ぜひ読んでみてください!